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加圧トレーニングをやめて良かったこと

2024.03.11 カテゴリー|加圧トレーニング

当院は2,007年6月に開業してから2019年3月まで加圧トレーニングを実施していました。

加圧インストラクターの退職に伴い加圧トレーニングをやめたのですが、今考えるとやめて良かったなと思うことが多々あります。

はじめに断っておきますが、加圧トレーニング自体は非常に効果が高いトレーニング方法であることは間違いありません。

 

加圧トレーニングをやめて良かったことその①

加圧ジャパンがうさんくさい

加圧ジャパンは加圧トレーニングの発明者の佐藤義昭氏が代表をつとめる加圧トレーニングを管理統括する会社です。

加圧ジャパンのうさんくささについてはこのサイトに詳しく載っていますのでご参照ください。

加圧トレーニングの問題

https://hiroshimagic.com/kaatsu/

私は開業前に加圧ジャパンに受講料400万円払って、加圧統括指導者という資格を取りました。

この加圧統括指導者は、加圧インストラクターを養成する資格を有していて、同時に加圧ジャパン茨城県支部長に任命されました。(支部長といっても特に仕事はありませんでした。)

それが、いつの間にか勝手に加圧スペシャルインストラクターに資格変更されて、加圧インストラクターを養成する資格を失いました。

加圧インストラクターを養成資格を再度得るためには、スリランカにあるといわれている実在不明の加圧国際大学で講習を受けてきて講師にさらに100万円以上の受講料を払って講義を5回受ける必要がありました。

そんな時間もお金ももったいなかったので講義は受けなかったら平の加圧インストラクターになってしまいました。

資格変更に関する相談もなく、もちろん受講料の返金もありませんでした。

加圧ジャパンに対する不信感は頂点に達していましたが、トラブルを避けるために泣き寝入りしていました。

とにかく加圧ジャパンはうさんくさかったです。

 

加圧トレーニングをやめて良かったことその②

加圧トレーニングのブームが終わっていた

当院が開業した2007年の頃は、タレントのヒロミさんなどがテレビでしきりに加圧トレーニングのアピールをしたたので、加圧トレーニング希望のお客さんがたくさん来ました。

しかし、加圧トレーニングはその効果の高さと裏腹にそれほど広がりませんでした。それには加圧ジャパンのうさんくささも関係していると思います。

徐々に加圧トレーニングをする人が減っていって、加圧インストラクターの人件費と加圧ジャパンに上納する高額な資格料を考えるとほとんど利益が出ない状態になっていました。

 

加圧トレーニングをやめて良かったことその③

コロナ騒動が起きた

2,019年3月に加圧トレーニングをやめてから1年もしない2,020年1月にコロナ騒動が始まりました。

コロナ騒動のはじめの頃にクラスター源としてスポーツジムが悪者にされたことを覚えているでしょうか?

もし加圧トレーニングを続けていたら、加圧トレーニングをやめちゃう人がたくさんいたでしょうし、風評被害で一般の患者さんも減っていたかもしれません。

 

加圧トレーニングをやめて良かったことその④

患者さんが増えた

加圧トレーニングをやめた後くらいから患者さんがどんどん増えていきました。

患者さんが増えたことと加圧トレーニングをやめたことは関係ないと思います。

開業から10年経って私の治療方針を信頼してくれる患者さんが増えたこと。コロナ騒動がきっかけでTwitterのフォロワーが増えたこと等が理由だと思います。

患者さんが増えたおかげで日曜日などは駐車場がいっぱいです。加圧トレーニングは予約制でやっていましたが、とても予約時間どおりに対応することが出来ない状態になっていたと思います。

結果、加圧トレーニングのお客さんにも一般の患者さんにも迷惑をかけていたことでしょう。

 

念を押しますが、加圧トレーニング自体は素晴らしいトレーニング方法です。

私自身が加圧トレーニングをすることで1年間で10kgのダイエットに成功しました。

また加圧トレーニングが開業当初の集客に非常に役に立ったことも間違いありません。

それでも、当院にとってはベストのタイミングで加圧トレーニングをやめられたなと思っています。

風邪の感染予防なんてできないよ。

2024.03.08 カテゴリー|新型コロナ

風邪ひかない人は、風邪のウイルスに感染しない人じゃなくて、感染しても症状が出ないくらい免疫が強い人だよ。
風邪の感染予防なんてできないよ。

逆に寝たきりの高齢者なんかは免疫力がめちゃくちゃ弱いから普通の風邪でも死んじゃうよ。
新型コロナで亡くなった人も、ほとんどこのクラスタだよ。

だから最初から言ってたじゃん「コロナなんてただの風邪だ」てさ。

あと、風邪は人からうつされなくてもかかるよ。

寒いところに裸でジッとしてたら誰でも風邪引くでしょ。

この場合は、誰かにうつされたのではなく、体を冷やして免疫力を下げたせいで、体の中に元々いたウイルスに負けて発症するんだよ。

コロナ騒ぎのせいで、風邪を引いたときに誰にうつされたか犯人捜しする人が増えましたが、意味がない愚かな行為なので、馬鹿だと思われるからやめたほうがいいですよ。

だって風邪の感染予防なんて出来ないんだから。

患部をちゃんと見て、触って、目を見て説明する。それが一番大事。

2024.03.04 カテゴリー|その他の治療について, 医療に関する迷信

ゴルフ仲間の話です。

数年前に甲状腺癌と診断され、5カ所の病院でセカンドオピニオンを受けましたが、どこの医師も検査データを見るだけで触診もしないで、PCの画面を見ながら目も合わせず「癌なので手術と放射線治療を受けたほうがいい」と言っただけだったそうです。

それで現代医療に見切りをつけて枇杷の葉療法を受けて癌は消失したそうです。

この話を聞いたときに私は医師としてどう答えるのが正解だったのでしょう。

ちなみに私の答えは「甲状腺癌は過剰診断されることが多いので、癌ではなくがんもどきだったのかもしれませんね。www」でした。

 

琵琶の葉療法がどのような治療でどのような効果があるかはよくわかりませんが、民間療法で治る癌は元々治療を受けなくても治る癌だったんじゃないのかな。近藤誠先生が著書「患者よ、癌と闘うな」で提唱しているがんもどきだったんじゃないかなと思います。

癌の話はあまり深掘りすると、癌治療の専門家から抗議が来て炎上するのでこのくらいでやめておきます。

 

今回の主題は、5カ所のセカンドオピニオン先で、誰も触診もしないで目も合わせなかった問題です。

私が医学生だったのは30年も前ですが、その頃の医学部の臨床実習のメインは診断学でした。問診、視診、触診、打診、聴診のやり方を覚えることでした。

私が医師になってから、MRIやヘリカルCT、内視鏡、血液検査など診断の補助になる技術がどんどん進化していきました。それでも診断のメインは問診、視診、触診、打診、聴診だと思っています。

問診、視診、触診もしないで検査データだけで診断するなら医師が人間である必要はなくAIの方が優秀だと思います。

例えば、トリガーポイント注射ををするために、肌を見たときに「あれ皮膚炎がある。帯状疱疹じゃね。」てなることけっこうありますよ。画像診断ばかりしていると見逃しますよ。
患部をちゃんと見て、触って、目を見て説明する。それが一番大事です。
そうすることで患者さんとの信頼関係が構築できるのだと思います。

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