2024.10.01 カテゴリー|トリガーポイント注射, ビオチン療法
整形外科医からディスられちゃったよ。
トリガーポイント注射やビオチン療法が意味ないんだってさ。
手術を受けても治らなかった患者さんをトリガーポイント注射でずいぶん救っているけどね。
皮膚科の標準療法で治らなかった患者さんをビオチン療法でずいぶん救っているけどね。
ほとんどの医者が、この整形外科医のようにトリガーポイント注射やビオチン療法を馬鹿にしてやらないから、困った患者さんが県外からもたくさん来てます。
トリガーポイント注射もビオチン療法も点数が低すぎて、全然儲からないよ。
余計な検査、必要ない手術をした方が全然儲かるよ。
やらないけどね。
整形外科の標準治療なんて、ざっくり言えば、
痛いところのレントゲンとMRIをとって、画像所見に異常がなければ、とりあえ痛み止めと湿布を出して、それで良くならなければ精神科に紹介。
画像所見に異常があれば、とりあえず痛み止めと湿布を出して、それで良くならなければ手術して、それでも良くならなければ精神科に紹介。
画像に写らない筋肉の痛みという概念がないから、無駄な検査無駄な手術ばかりやってる。
トリガーポイント注射もビオチン療法も値段も安いし、副作用もほとんどありません。
どっちが患者さんに貢献しているのかな。
先日来た患者さんも、2ヶ月以上前から腰痛があってだんだんひどくなってきているのに、整形外科で2週間おきにロキソニンとモーラステープが出るだけで、注射どころかリハビリ(物理療法)もしてくれなかったそうです。
でも、クリニックは物理療法の高齢者でいつも満員だそうです。。
いわゆるサロ医*。
潰れればいいのに。
*サロ医とは、高齢者のサロンになっている医療機関の蔑称、または湿布(サロンパス)を出すだけの整形外科医の蔑称です。
2024.06.10 カテゴリー|トリガーポイント入門, トリガーポイント注射
トリガーポイント注射が効かない患者さんもいます。
以前はそういう患者さんによくよく症状を聞いていました。そうするとたいてい少しはよくなっているんです。
そんなときは患者さんに「痛みは脳で感じるので、考え方次第で大きく変わります。例えば、痛みが10%くらいよくなった場合、お陰様で少しよくなったと喜べる人はそのあとどんどんよくなりますが、まだ90%も痛いから良くなってないと落ち込む人は、いつまで経ってもよくなりません。良くなったところを探して前向きに治療を受けましょう。」と絵やグラフも描いたりして時間をかけて説明してました。
でも、そういう患者さんはたいていこの説明に納得してくれないから、ほとんどはそれきり来なくなるんです。 時間をかけての説明は無駄に終わることがほとんどでした。
中にはGoogleレビューに「持論を展開するばかりでひとつもよくならない」と悪口を書く人もいます。
そもそも、良くなった症状を喜べるか、残っている症状で悲しむかは生まれ持っての性格の問題だから、私が10分くらいかけて説明したって、変わらないですよ。やっとそのことに気がつきました。
なので、最近は「3回トリガーポイント注射しても効果を実感できない人は、治療が合ってないので、残念ですが私には治せません。」と説明してます。 冷たいようですが、お互いの時間と医療費を無駄にするよりはよいと、その分の時間を私の治療で良くなる患者さんに当てた方が良いと考えてます。
これが私のやり方なので、批判は受け付けません。
2024.05.27 カテゴリー|トリガーポイント注射
先日のコンペでご一緒した社長さん。
片方の首から背中から腕にかけて痛みとしびれがあるのですが、看護師の奥さんから「整形外科はレントゲン撮って湿布が出るだけだからかかっても無駄。」と言われてるので、整骨院に通っているそうです。
触診させてもらったら棘下筋の筋痛症でした。
整骨院でもそう言われているそうです。
筋痛症を知らない整形外科から筋痛症を知っている整骨院に患者が流れてしまうのは仕方がないことですね。
MRIが登場してから整形外科はどんどん間違った方にすすんでいる気がします。(骨折や外傷の治療を除く)
私が整形外科医になりたての頃のベテラン整形外科医は、触診して「ばあちゃん、これは筋の痛みだよ。痛い筋に注射してやっかんな。」と説明して、局所麻酔薬を筋肉の圧痛部に注射していました。
ところが、MRIが登場したことにより、今までみつけられなかった構造上の異常が見つけられるようになりました。人間は誰しも見えないものよりも見えるものに信じたくなるものです。
痛みと関係ない構造上の異常を見つけて、それが原因だと決めつけるようになりました。(椎間板ヘルニア、半月板損傷、腱板損傷、関節唇損傷など)
そして目に見えない筋の痛み(筋痛症)は、その存在さえ忘れされてしまいました。
結果、整形外科医は「レントゲンと撮って湿布を出すだけだからかかっても無駄」な存在になってしまいました。
嘆かわしいことです。
2024.05.13 カテゴリー|トリガーポイント入門, トリガーポイント注射
寝違えは、棘下筋の筋痛症です。
棘下筋にトリガーポイント注射をすれば治ります。
マッサージをしたり温めたりしても良くなります。
棘下筋にトリガーポイントができると、首が動かせなくなったり、腕がしびれたりします。
理由はわかりません。
人体なんてわからないことばかりです。
日本整形外科学会のウェブサイトの寝違えについてページでは、棘下筋について一言も触れておらず、見当違いで意味不明瞭な説明に終始しています。
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/sprained_neck.html
整形外科医は、運動器の専門と自称しながら筋肉を診れないので、画像所見で骨や軟骨や靱帯などに異常がないと診断が出来ません。
だから、寝違えや肩こり、ぎっくり腰などのありふれた病気なのに画像所見に異常がない疾患については、説明も治療もうまく出来ないのです。
わからないのに、わかったつもりでいる偉い先生が書いたガイドラインより、目の前の患者に起きている現象と自分の経験のほうが大切だと、私なんかはそう思います。
2024.05.13 カテゴリー|トリガーポイント入門, トリガーポイント注射
みんながよく言ってる坐骨神経痛。
そんなのねえから。
ほとんどが中殿筋や小殿筋の筋痛症だよ。
例えるなら「けつこり」。
小殿筋にトリガーポイントが出来ると、おしりから太ももとふくらはぎの外側にかけて痛みとしびれがでます。
中殿筋にトリガーポイントが出来ると、おしりから太ももとふくらはぎの後ろ側にかけて痛みとしびれがでます。
坐骨神経の走行に沿って痛みが出るので坐骨神経痛と言いますが、坐骨神経が痛くなっているわけじゃありません。
本当の神経痛なんて、帯状疱疹後神経痛以外ほとんどありません。
皆さんが神経痛だと思っている痛みのほとんどが、筋肉に出来たトリガーポイントが原因の筋痛症なのです。
だからトリガーポイント注射をすれば良くなります。
トリガーポイント注射以外でも、マッサージをしたり温めたりすれば筋肉のこりがほぐれて良くなります。
遠すぎて当院に通えない患者さんは、筋痛症のことが全然わかってない画像診断して薬を出すだけの整形外科にかかるより、筋痛症の勉強をしていて患部を直接治療してくれる接骨院に行ったほうが良くなる可能性が高いと思います。
2024.04.16 カテゴリー|トリガーポイント注射
昨年度のネオビタカイン注シリンジ5mLの使用量が、全国4位でした。
ネオビタカイン注シリンジ5mLはトリガーポイント注射専用の局所麻酔薬です。
大げさに言えば、全国で4番目にトリガーポイント注射をしているということです。
ちなみに当院より上位の医療機関には複数の医師がいるようなので、一人でトリガーポイント注射をしている数では全国一位かもしれません。
ゴルフでも何でも、たまにやる人より毎日のようにたくさんやっている人のほうが上手でしょ。
なのでトリガーポイント注射には自信があります。
2023.12.11 カテゴリー|トリガーポイント注射
50代の男性
2年前にソフトボールをしていて地面に膝あたりを強打してから左膝痛が出現しました。
某総合病院でMRIを撮って半月板損傷と診断されました。
その後も症状が改善しないため別の総合病院でMRIを撮り直したら半月板損傷じゃないと言われました。
医師の指示通りにリハビリを続けていましたがよくならないので、当院を受診しました。
大腿四頭筋内側広筋の筋痛症でした。
トリガーポイント注射1回で日常生活での痛みは消えました。
2回目で運動時の痛みも軽減しました。
他院で半月板損傷と診断されている患者さんはだいたい大腿四頭筋か腓腹筋の筋痛症です。
トリガーポイント注射でだいたい治ります。
2023.12.01 カテゴリー|その他の治療について, トリガーポイント注射
日本整形外科学会から筋膜ハイドロリリースが保険適応申請されています。
その点数2876点、トリガーポイント注射80点の36倍です。
こんなに差があったら、馬鹿馬鹿しくてトリガーポイント注射なんかしてらんないよ。
エコー見ながら生理食塩水注射するだけで28,760円も儲かるなんて、いい仕事だな。
そんな私のつぶやきに対して、滋賀県でトリガーポイント注射をしている松本道明先生が慰めてくれました。
松本道明@michiaki_m
先生、患者負担も増えるわけですから、医療界のダイソーとして薄利多売で一緒に頑張りましょう
😉西堀靖広@ゴルフ大好き整形外科医@borinisi
他院で1人にハイドロリリースしてる間に36人にトリガーポイント注射をすればいいだけですね。
がんばります。
松本道明@michiaki_m
はい、安い、うまい、早い、吉野家の精神で行きましょう😆
10箇所以上トリガーポイントがあるような患者さんがいてはったら、いちいちエコーしてられへんとおもとります(ブギウギ風)
松本先生は本当に尊敬できるいい先生だな。
近畿地方で慢性痛に悩んでいる方は松本先生に診てもらうといいですよ。
そもそもハイドロリリースに3万円近く支払うほどの効果があるのかという素朴な疑問もあります。
痛みの原因が筋膜の癒着であるという仮説は証明されていませんし、生食を注入することで本当に筋膜の癒着が剥がれるのかどうかも証明されていません。
仮説に仮説を重ねた不完全な治療です。コロナワクチンのような危険性はありませんが値段に見合った効果は期待できないと私は思っています。
私の記憶ではハイドロリリースを始めたのは、それまでトリガーポイント注射をしていた群馬県の麻酔科医です。
それに整形外科開業医にエコーを売りたかったエコーメーカーが乗っかって、しきりにアピールして広がったのです。
整形外科医なら実際に手術をする際に筋膜の癒着なんて見たことないはずなのに、みんなあっさりその仮説を信じました。
やっぱり医者って騙されやすいのです。あまり頭が(以下自粛)
ただ、これは保険適応申請しただけなので、審議会で認めて貰えなければ保険適応外のままです。
財務省も厚労省も社会保険料の削減を目指していますので、こんな怪しい治療が保険適応になることはないと思っています。
保険適応になってもやるつもりないけどね。患者さんがいっぱいでそんな時間ないもん。
2023.10.17 カテゴリー|その他, トリガーポイント注射
60代の男性
2年くらい前に、右殿部から下肢の痛みを主訴に当院を受診しました。
殿部から下肢、膝の筋痛症と診断してトリガーポイント注射を3回行いました。
それっきり受診しませんでしたが、先日超久しぶりに再診してきました。
「ここに通っても良くならなかったから、I病院でMRI等をしたけど異常がなくどこも悪くないと言われた。仕方ないからT整形外科に行ったけど、そこでも異常なしと言われた。だから、N病院に行ったら変形性膝関節症かもしれないと言われた。変形性膝関節症かどうかC病院で診てもらいたいから紹介状を書いてほしい。」
と言われました。
唖然としました。
「ここに通っても良くならなかったから」の時点でちょっと切れかかりましたが、「紹介状を書いてほしい。」で完全に切れてしまいました。
それでも声は荒げずなるべくやさしく、以下の様に説明してお断りしました。
「○○さんにはわからないのかもしれませんが、それは私に対するあまりにひどい侮辱です。○○さんはたった3回の通院で私のことを見限って、他の病院に行ったんですよね。で、今度は私の診察も治療も受けないで紹介状を書けというんですか、それはあまりにひどい。私の整形外科医としてのプライドがズタズタに傷つけられました。紹介状というのは、私が診察と治療をして、大きい病院で精査を受けたほうがよいと考えたときに書くものです。いきなり書いてくれといわれても書けません。どうしてもC病院にかかりたいなら変形性膝関節症かもしれないと言ったN病院の先生に書いてもらうべきです。それがスジです。なので私は紹介状は書けません。」
理解も納得もしてなさそうでしたが、あきらめて帰られました。
そもそもドクターショッピングしすぎですよね。
テレビの健康番組の見過ぎで、痛みには何か重大な病気が隠れているはずだという思い込みがあり、異常をみつけてくれる病院を探し回っているのでしょう。
最初の最初に私がした「筋肉が硬くなっているせいの痛み」という説明は、理解も納得できなかったのでしょう。
それも、歩けないほど痛いならまだしも、普通に歩けて仕事も出来てるんですよ。
つけるクスリがありませんよ。
2023.08.14 カテゴリー|その他, トリガーポイント注射
7月30日(日)に、はるばる愛媛県から若い内科開業医の先生がトリガーポイント注射の勉強のために当院に見学に来てくれました。
後輩に技術を教えることは大好きですが、久しぶりなので緊張しました。月例杯の朝イチのティーショット前よりドキドキしました。
おまけに職員が一人体調不良で休みだし、今日の日曜外来がてんやわんやになりそう不安でしたが、ごじゃっぺな患者さんが一人も来なかったのでスムーズに診療できました。ご協力ありがとうございます。
すごくよく勉強している熱心な先生でした。 幸い、腰痛、肩こり、膝痛、五十肩などちょうどいい感じでトリガーポイント注射希望の患者さんが来てくれて、トリガーポイントの見つけ方や注射の仕方を見てもらえてよかったです。 少しは役に立てたかなと思います。
トリガーポイント注射を学びにきてくれた医師は今回で二人目だけど、二人とも内科の先生でした。 整形外科医からは問い合わせや質問すらないよ。
そのうち痛みの患者さんが整形外科より内科に集まる日が来ちゃうかもね。
「整形外科に行ってもレントゲンとMRIを撮って、薬を出してくれるだけで、注射どころか触診もしてくれないよ。あそこの内科の先生にかかれば、注射してすぐに治してくれるよ。」なんて言われちゃったりしてさ。
話は変わりますが、俺は研修医の頃からわからないことはどんどん先輩に聞いていたし、後輩の質問にはその場で答えていました。
「自分で調べろ」とか言ってくる先輩は、その場で教えられるだけの知識や能力がないか、教える気がないかのどちらかですよ。どっちにしろあまり頼りにならない人だから、他の人に聞いた方がいいですね。