2023.01.13 カテゴリー|トリガーポイント注射
股関節唇損傷・大腿骨寛骨臼インピンジメント(FAI)という病態があるそうです。
一般の方に説明するのがなかなか難しいのですが、「股関節の周りの骨が生まれつき少し出っ張っていて、その骨が運動をしたときに関節に当たって痛みを出す。」みたいな病態です。
私が勤務医の頃はこんな病態はありませんでした。ここ数年、股関節鏡の発達とともに急に登場した病態です。
股関節鏡を使って出っ張っている骨を削れば8割くらいの人の痛みが取れるそうです。
でも手術しなくても、投薬やリハビリで8割の人は痛みがなくなるそうです。
あれれー?おっかしいぞー?
骨の形態的異常が原因の痛みなら、手術でその形態異常を治さなければ痛みが取れないはずですよね。
手術をしなくても治るなら、そもそもその形態異常は痛みと関係なかったんじゃないですか。
投薬とリハビリで8割治るなら、トリガーポイント注射もすれば99%治るんじゃないかな。
慢性の筋肉痛についての知識がないから、必死になって画像診断上の異常を見つけて無理矢理病名つけちゃうんだよね。
変な病名をつけている暇があったら筋筋膜性疼痛症候群の勉強をしたらいいのにね。