2023.03.28 カテゴリー|その他
うちの患者さんはいい人ばかりです。
開業以来、親切な患者さんにはより親切に、そうでない方にはそれなりに対応してきた成果です。
親切な人はより親切な人を紹介してくれます。
そうでない人に親切にすると、もっとひどい人を連れてきて客層が悪くなります。
これから開業する先生、ここ意外と大事なポイントですよ。
まあでも、そうでない人からGoogleレビューに悪口書かれまくるけどね。
普通の商売だったら、サービスをグレードアップして価格を上げることで客層をよくすることが出来ます。
名門ゴルフ場のお客さんと低価格帯のゴルフ場のお客さんではマナーが全然違うでしょ。
有料のキャンプ場でバーベキューしている人たちと、無料の海岸や河原でバーベキューしている人たちではマナーが全然違うでしょ。
でも、保健医療をやっている医療機関は、勝手に値段を上げることが出来ません。
治療の値段はすべて国が決めてしまうからです。
たとえば、トリガーポイント注射は私のようなベテランがやっても、整形外科医でもない新人がやっても同じ80点(800円)です。
あと、医師法に応酬義務という規則があって、「診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない」と定められています。
つまり、医師には患者を選ぶ権利がないということです。マナーが悪いからといって患者を断れないのです。
だから、親切な患者さんにはより親切に、そうでない方にはそれなりに対応しなければいけないのです。
そうやって、マナーの悪い患者から選ばれないようにする必要があるのです。
きれい事を言えば、誰にでも平等に親切にするべきなのでしょう。
しかし、サービスを提供する側がそれをやると、図々しい人や自己主張が強い人が得をして、奥ゆかしい人や自己主張が弱い人が損をすることになります。
それって結局は不平等ですよね。
だから、親切な患者さんにはより親切に、そうでない方にはそれなりに対応しなければいけないのです。
それこそが患者さんに対して平等に接することになると、私なんかはそう思います。