2021.12.13 カテゴリー|トリガーポイント注射
先日、患者さんに聞いた話
「うちのばあちゃんは、あんなに膝や腰を痛がっていたのに、呆けちゃったら全然痛がらなくなった。呆けたら痛みも忘れちゃうんだよ。」
それを聞いて、そういえばひどい認知症の患者さんにトリガーポイント注射を打ったことが一度もないことに気がつきました。
認知症の患者さんの痛みを診ることはありますが、骨折だったり関節炎だったりの急性痛だけです。
認知症になったからといって痛みが消えたわけではないはずです。
痛みはあるのですが、すぐに忘れちゃうので、痛みでくよくよ悩むことがないのです。
慢性痛は痛みの悪循環が原因です。
痛みがあると不安になる。
不安になると神経が過敏になる。
神経が過敏になると痛みがよけいに強く感じる。
痛みがよけいに強くなるとさらに不安になる。
永遠に繰り返し
「認知症の患者さんのように痛みをすぐに忘れなさい」といわれても難しいことはわかっています。
ただ必要以上に不安にならないでください。
慢性痛のほとんどは筋肉に出来たトリガーポイントが原因です。
トリガーポイント注射でほとんどの人が良くなります。