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終末期の延命治療は終わりのない拷問です。

2025.07.11 カテゴリー|その他の治療について

参政公約「終末期延命措置は全額自己負担」 神谷氏「啓発する思い」

https://news.yahoo.co.jp/articles/07f8d636937c6f5100a999831f2981f768f91615

参政党の神谷代表が「終末期延命措置は全額自己負担」と公約を掲げて批判を浴びています。

私は神谷代表を生理的に受け付けないので参政党支持者ではありませんが、「終末期延命措置は全額自己負担」には賛成です。

なぜなら患者本人にとっては終末期の延命治療は終わりのない拷問だからです。

 

終末期の延命治療の代表例として胃瘻が上げられます。

胃瘻とは、お腹に小さな穴を開け、そこから胃の中にチューブを通して栄養を注入する医療処置のことです。主に、口から十分な栄養を摂取することが難しい患者さんに対して行われます。

この胃ろう、患者さんご本人目線で言うと、目覚めたらお腹に管が入ってる。その管が邪魔だから引っ張る。看護師に縛られる。ずっと縛られる。なんでかな。誰に言っても助けれくれない。ずっと縛られる。助けて。助けて。頭痒い、かけない。助けて。という状態になります。

これって拷問じゃありませんか?

 

30年くらい前の話です。

私の97歳の祖母が食事をとれなくなったときに、主治医は胃瘻を強くすすめてきました。

私が大反対したので、伯父叔母たちも「医者の靖広が反対するならやめっぺ」と納得して胃瘻を断りました。

その3日後に、祖母は穏やかに亡くなりました。

今でも、あの時の判断は正しかったと確信を持って思っているし、自分の親にも無意味な延命治療は絶対に受けさせないし、自分自身もまっぴら御免です。

「自分がやられてイヤなことは、人にもやらない。」

基本中の基本ですよね。

 

ドラマみたいにさ、死ぬ間際まで感謝の言葉を述べて家族に見送られて安らかに死にたいと思いませんか。

延命治療を受けたら無理ですよ。

自分の死に方は自分で決めておいて家族に伝えた方がいいよ。

でないと「終末期医療を受けている90歳の高齢者も、子供も命の価値は同じ」と勘違いしている人に延命治療を強制されて、終わりのない拷問を受けることになりますよ。

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