2026.01.26 カテゴリー|その他の治療について
新患なのに、あっちもこっちもそっちも診てくれという図々し患者さんがたまに来ますが、基本的に1カ所しか診ません。
理由はいくつかあります。
一番は私の特性の問題です。
診断は受けていませんが、私には軽いADHD(注意欠如・多動性)があると思っています。
ひとつのことにはものすごく集中できる分、一度の2つ以上の作業をすることが苦手です。
なので、10年前から痛い膝と、3日前から痛い手首と、5年前から痛い腰痛を一度に診てくれと言われると、頭がパニックになって、思考が停止してしまいます。
なので、基本的に1カ所ずつしか診察できません。
もちろん、転倒して一度にあっちもこっちもそっちも痛くなった人は診察できます。
関節リウマチや掌蹠膿疱症性骨関節炎や筋筋膜性疼痛症候群など、ひとつの疾患であっちもこっちもそっちも痛い人も診察できます。
あちこち痛くても、それがひとつのストーリーになっているなら思考できます。
先ほどの例のようにいくつものストーリーをいっぺんに考えることが苦手なのです。
もう一つの理由は診療報酬の問題です。
今の診療報酬制度では、何カ所診ても初診料も再診料も1カ所分しか算定できません。
つまり、二カ所目からはただ働きです。
私はただ働きが死ぬほど嫌いです。
(ちなみにトリガーポイント注射も何カ所打っても1カ所分しか算定できませんが、それを言ったら治療にならないので、2カ所以降はただ働きです。何カ所も打っている患者さんには少しだけありがたみをわかってもらいたいです。www)
もう一つは診療時間の問題です。
私は診察が異常に早いです。
だから多いときには平日で150人以上、日曜日の午前だけで80人以上診察できます。
なぜ早いかというと、診察中に脳みそをフル回転させているからです。
一人3分以内が基本です。
いっぺんにあっちもこっちもそっちも診てくれと言われると、それだけで他の人の3倍の時間がかかってしまいます。
一人の図々しい患者さんのために、他の人の3倍以上の時間を使うのはもったいなさ過ぎます。
待合室で待っている患者さんの迷惑にもなります。
あっちもこっちもそっちも痛い人は、まず1番痛いところの診察をして、次に再診したときに次に痛いところの診察をします。
そんなこと言わないで一度で全部診てくれと言う人は、他の病院に行ってください。
要するに、ラーメン代だけで餃子もチャーハンも食わせてくれみたいな図々しい人が、俺は大嫌いなんですよ。