2023.10.30 カテゴリー|その他
父親が競馬ファンなので、子供のころから日曜日の午後は一緒に競馬中継を見ていました。
テンポイント、トウショウボーイ、グリーングラスが上位を独占した有馬記念も見てましたし、そのレースのゴールシーンを絵に描いて父親にめちゃくちゃ褒められたことを覚えています。テンポイントが故障した雪の日経新春杯も見てました。ミスターシービーの三冠達成もシンポリルドルフの三冠達成も見たし、カツラギエースが逃げ切って日本馬が初勝利したジャパンカップも見てました。オグリキャップやトウカイテイオーの奇跡のラストランも見てました。サイレンススズカが最終コーナーで骨折した悲劇の天皇賞も見てました。ダントツの一番人気のゴールドシップがゲートにドロップキックをかまして2秒以上出遅れて、120億円分の馬券が一瞬で消えた宝塚記念も見てました。
ファミコンゲームの「ダービースタリオン」にドハマリして、「ウイニングポスト」をやるためにノートパソコンを新調したりしてました。今はスマホゲームの「ウマ娘」にドハマリしてます。
10年前にゴルフを始める前までは、一口馬主をやっていて、いつかはダービーオーナーになりたいと夢見ていました。
競馬は私の人生の一部なんです。
先日の天皇賞・秋で、レーティング世界一のイクイノックスが圧倒的な一番人気に応えて驚異の世界レコード1分55秒2で勝利しました。圧巻のレースでした。
13年ぶりに天皇皇后両陛下が天皇賞をご観覧に来ていて、ノーマスクで観衆に手を振ってくれました。嬉しくて以下のようにツイートしました。
天皇皇后両陛下が天皇賞を見にきてるよ。
ノーマスク!!!!
ほとんどの人が好意的に反応してくれましたが、中には
「ギャンブルに天皇賞って」とか「競走馬がかわいそう」という批判的な反応が来ました。ちょっと誤解していると思ったので、それぞれに対して以下のように返信しました。
競馬は元々、帝国陸軍の軍馬育成が目的で始まったものなので、優秀な馬に天皇賞が送られるのは当然です。
軍馬の育成が目的なので、天皇賞は春も秋も当初は3,200mという長距離で行われていました。
ちなみに私は競馬をスポーツとして楽しむタイプなので、馬券は買いません。当たんないし。
私に対して競走馬がかわいそうというのもやめてほしいです。
競走馬は競馬に出るために生産されているので、競馬がなかったらそもそもこの世に存在しません。
競走馬がかわいそうなら、家畜の牛も豚も鶏も羊はもっとかわいそうですよね。
競走馬は良い成績を上げれば種牡馬や繁殖牝馬として余生を全うできるので、100%殺される家畜よりはずいぶんマシです。
でも理解してもらえませんでした。
競馬が嫌いなのは別にいいんですよ。趣味や価値観はひとそれぞれなんですからね。
でもね、「競馬はギャンブル」とか「競走馬はかわいそう」とか、人が楽しんでいる趣味に対してケチつけてくる人はなんなんですかね。
そう思っていても楽しんでいる人にわざわざ伝えなくてもよくないですか。
こっちが嫌な気分になることくらい想像できませんか?
別にあなたたちに迷惑かけてないでしょ。ほっといてくださいよ。
2023.10.17 カテゴリー|その他, トリガーポイント注射
60代の男性
2年くらい前に、右殿部から下肢の痛みを主訴に当院を受診しました。
殿部から下肢、膝の筋痛症と診断してトリガーポイント注射を3回行いました。
それっきり受診しませんでしたが、先日超久しぶりに再診してきました。
「ここに通っても良くならなかったから、I病院でMRI等をしたけど異常がなくどこも悪くないと言われた。仕方ないからT整形外科に行ったけど、そこでも異常なしと言われた。だから、N病院に行ったら変形性膝関節症かもしれないと言われた。変形性膝関節症かどうかC病院で診てもらいたいから紹介状を書いてほしい。」
と言われました。
唖然としました。
「ここに通っても良くならなかったから」の時点でちょっと切れかかりましたが、「紹介状を書いてほしい。」で完全に切れてしまいました。
それでも声は荒げずなるべくやさしく、以下の様に説明してお断りしました。
「○○さんにはわからないのかもしれませんが、それは私に対するあまりにひどい侮辱です。○○さんはたった3回の通院で私のことを見限って、他の病院に行ったんですよね。で、今度は私の診察も治療も受けないで紹介状を書けというんですか、それはあまりにひどい。私の整形外科医としてのプライドがズタズタに傷つけられました。紹介状というのは、私が診察と治療をして、大きい病院で精査を受けたほうがよいと考えたときに書くものです。いきなり書いてくれといわれても書けません。どうしてもC病院にかかりたいなら変形性膝関節症かもしれないと言ったN病院の先生に書いてもらうべきです。それがスジです。なので私は紹介状は書けません。」
理解も納得もしてなさそうでしたが、あきらめて帰られました。
そもそもドクターショッピングしすぎですよね。
テレビの健康番組の見過ぎで、痛みには何か重大な病気が隠れているはずだという思い込みがあり、異常をみつけてくれる病院を探し回っているのでしょう。
最初の最初に私がした「筋肉が硬くなっているせいの痛み」という説明は、理解も納得できなかったのでしょう。
それも、歩けないほど痛いならまだしも、普通に歩けて仕事も出来てるんですよ。
つけるクスリがありませんよ。
2023.09.22 カテゴリー|その他
予約をとらせておいて予約時間に診ないで数時間待たせるとか、他の業界だったら絶対に許されないですよね。
でも医科では普通に行われています。
これだけでも医者がいかに傲慢かがわかりますね。
患者がたくさん来るから仕方がないとか、丁寧に診ているから仕方がないとかそんな意見もあると思いますが、そんなものは傲慢さゆえの思考停止です。
患者側がそれを受け入れていることも、諦めによる思考停止です。
だって、歯医者さんは、だいたい時間通りに診てくれますよね。
要するに、待たせることを前提に、自分のパフォーマンスの限界を超えた数を予約に入れているということです。
当院は予約制ではありませんが、患者さんを待たせないように常に工夫と努力をしています。
(診断が)早い
(余計な検査や治療をしないので自己負担が)安い
(治療が)うまい
吉野家みたいなクリニックを目指しています。www
患者さんの中には何時間待ってもいいからゆっくり話を聞いてほしいという方もいるでしょう。
そういう要望に応えること当院では無理なので、他のクリニックを探してください。
私の昔の指導医は、1日30人の完全予約制でしたが、一人に対して30分でも1時間でも時間をかけて診てあげるので、外来が終わるのは夜10時頃だったりしました。
信者みたいな患者さんばかりだったので、文句を言う人は誰もいませんでした。(スタッフ以外は)
ちなみに、精神科以外の科では1分診療でも1時間診療でももらえる再診料は同じです。
スタッフの残業代もかかるから、病院経営的には大赤字でした。
ゆっくり話を聞いて欲しいという患者さんは、そういう経営感覚がバグってる医者を探してください。
2023.08.22 カテゴリー|その他
6月に北海道の恵庭カントリー倶楽部でラウンドをしていたときのことです。
ドライバーを隣のホールに打ち込んだり、ちょろったりしていたのですが、何回かに1度だけ目が覚めるような260ヤードを超えるナイスショットを打ったり、チップインバーディーを決めたりしたら、キャディさんから「西堀さんは、本当はうまいんですか?」と真顔で聞かれちゃった。www
それからネタで「本当はうまい西堀」という二つ名を名乗るようになりました。
恵庭のキャディさんだけでなく、北海道のキャディさんはとにかく明るい女性が多いですね。どこのゴルフ場でラウンドしてもすごく楽しかったです。
さすがは世界的芸人の「とにかく明るい安村」の地元だけありますよ。
私はアプローチとパターはそこそこ自信があるのですが、ドラーバーが安定しないので、ショットもいいところから打てないから、スコアは毎回90ちょっとくらいで、ドライバーの調子がいいと80台でまわれたり、ひどいときは100叩くこともあります。
ところが、先日、福島県のボナリ高原ゴルフクラブでラウンドした際、急にドライバーが安定して、それに釣られてショットもよくなって、超久しぶりに自己ベストを更新で来ました。
40-35-75ですよ。
後半なんて3バーディ2ボギーの1アンダーですよ。すごくないですか。
3番のロングホールなんてドライバーでのがけ越えのショートカットに成功して2onですよ。すごくないですか。
これで、ネタではなく「本当はうまい西堀」が名乗れるようになりました。www
2023.08.14 カテゴリー|その他, トリガーポイント注射
7月30日(日)に、はるばる愛媛県から若い内科開業医の先生がトリガーポイント注射の勉強のために当院に見学に来てくれました。
後輩に技術を教えることは大好きですが、久しぶりなので緊張しました。月例杯の朝イチのティーショット前よりドキドキしました。
おまけに職員が一人体調不良で休みだし、今日の日曜外来がてんやわんやになりそう不安でしたが、ごじゃっぺな患者さんが一人も来なかったのでスムーズに診療できました。ご協力ありがとうございます。
すごくよく勉強している熱心な先生でした。 幸い、腰痛、肩こり、膝痛、五十肩などちょうどいい感じでトリガーポイント注射希望の患者さんが来てくれて、トリガーポイントの見つけ方や注射の仕方を見てもらえてよかったです。 少しは役に立てたかなと思います。
トリガーポイント注射を学びにきてくれた医師は今回で二人目だけど、二人とも内科の先生でした。 整形外科医からは問い合わせや質問すらないよ。
そのうち痛みの患者さんが整形外科より内科に集まる日が来ちゃうかもね。
「整形外科に行ってもレントゲンとMRIを撮って、薬を出してくれるだけで、注射どころか触診もしてくれないよ。あそこの内科の先生にかかれば、注射してすぐに治してくれるよ。」なんて言われちゃったりしてさ。
話は変わりますが、俺は研修医の頃からわからないことはどんどん先輩に聞いていたし、後輩の質問にはその場で答えていました。
「自分で調べろ」とか言ってくる先輩は、その場で教えられるだけの知識や能力がないか、教える気がないかのどちらかですよ。どっちにしろあまり頼りにならない人だから、他の人に聞いた方がいいですね。
2023.07.28 カテゴリー|その他
西堀靖広@ゴルフ大好き整形外科医@borinisi
私のゴルフ仲間で社会的に成功している人たちに東大京大や早慶などの高学歴の人はいませんね。高卒でたたき上げて社長になった人もけっこういます。福島県立医大を出ている私が一番高学歴です。で一番稼いでない。www
もちろん学歴も高くて仕事の能力も高い人はいっぱいいると思うけどね。
2023.07.28 カテゴリー|その他, 新型コロナ
私の学歴自慢をさせてもらいます。
高校受験で500点満点で490点以上を取って土浦一高に合格。
入学後ひとつも勉強しないでビリから10番まで成績低下。
3年の夏休みから猛勉強して、共通一次は東大にも受かるくらい点数をとるも内申点が悪すぎて筑波大医学部不合格。
内申点を考慮しない福島県立医科大に現役合格。
入学後ひとつも勉強しないでドイツ語で留年。
6年の夏休みから猛勉強して、国家試験は9割以上とって合格。
福島医大整形外科学講座入局。
このツイートに対して不織布マスクの専門家のえれこーどさんからコメントをもらいました。
えれこーど@elecord
スイッチのON・OFFがはっきりしていて清々しささえ感じます。OFFの時に学ぶことこそ実は生きる上で大事だったりします。
そうですね。
高校のOFF時代は漫画ばっかり読んでいて、ジャンプ放送局の常連の一人でした。(上位には入れませんでしたが)
大学時代は、ゲームばかりやってました。あと飲み会とマージャン。落研の部長もやりました。
役に立っているかどうかはわかりませんが、高校時代の友人は今でも親友です。
えれこーど@elecord
コロナ騒動もそうですが、情報があふれる時代になって、与えられたものをこなすことに終始した人は、権威に流されやすいように思いますね。物事を多面的みて自ら考え処理することは、遊びや、趣味、友人関係の中で培われるもののような気がします。最近特に感じています。
さすが、えれこーどさん。いいこと言うなあ。
真面目ばかりのやつは視野が狭くてダメだよね。
だから製薬会社や厚労省や医師会の説明を鵜呑みにしちゃう。
眉に唾つけて聞いて、自分で考えなきゃダメだよ。
筑波大落ちたおかげで、菊地臣一教授という得がたい恩師に巡り会えたし、なにより妻と出会えました。
留年したおかげで、解剖実習を2回出来たので、外科医としてかなりのアドバンテージになりました。
人生万事塞翁が馬です。
劣等生で十分だ~♪
はみ出しものでかまわない~♪
2023.05.29 カテゴリー|その他
近隣の小学校は運動会シーズンです。
運動会の練習や本番で怪我をしたちびっ子がたくさん来院しています。
先日、ゴルフのラウンド中に運動会の話になって、「俺は運動神経が鈍くて徒競走は9年間ダントツのビリでした。運動会の前に学校を爆破してやりたいくらい運動会が嫌でした。」て言ったら、「その割にはドライバーが飛ぶね。」と言われたので、「今が成長期なんです。」と答えました。(笑)
正直、運動会には悲しい思い出しかなくて、子供は残酷だから同級生から毎年のように「やあちゃん(当時のあだ名)のせいで負けた。」とか普通に言われて、けっこう傷ついたよ。
誰に言われたか今でも覚えているので、もし患者で来たらわざと痛く注射して、「子供のころから無神経だったから痛くないと思った。」て言ってやるんだ。 冗談だけど。(笑)
2023.05.02 カテゴリー|その他
4月30日の日曜外来は全部で82人、そのうち新患41人でした。
その結果、従業員に1時間も残業させてしまいました。
残業をしないさせない主義なのに、これだけ新患が多いとさすがに無理でした。
医者は私一人なので、正直しんどいです。
脳みそが爆発しそうになります。
駐車場も足りなくて路駐している人もいるみたいです。
完全にキャパオーバーなので、人数を絞るためには日曜日だけ完全予約制する方法もあると思います。
でも、完全予約制にしちゃうと、やけどしたちびっことか、骨折した小学生とか診てあげられなくなるし、どうしたもんかと悩んでいます。
そこでお願いです。
日曜外来は、日曜日しか通院できない患者さん、土曜日に怪我をした患者さんのためにやっているので、平日に通院可能な患者さんは日曜日をさけて、なるべく平日に受診してください。
ご協力よろしくお願いいたします。
2023.03.28 カテゴリー|その他
うちの患者さんはいい人ばかりです。
開業以来、親切な患者さんにはより親切に、そうでない方にはそれなりに対応してきた成果です。
親切な人はより親切な人を紹介してくれます。
そうでない人に親切にすると、もっとひどい人を連れてきて客層が悪くなります。
これから開業する先生、ここ意外と大事なポイントですよ。
まあでも、そうでない人からGoogleレビューに悪口書かれまくるけどね。
普通の商売だったら、サービスをグレードアップして価格を上げることで客層をよくすることが出来ます。
名門ゴルフ場のお客さんと低価格帯のゴルフ場のお客さんではマナーが全然違うでしょ。
有料のキャンプ場でバーベキューしている人たちと、無料の海岸や河原でバーベキューしている人たちではマナーが全然違うでしょ。
でも、保健医療をやっている医療機関は、勝手に値段を上げることが出来ません。
治療の値段はすべて国が決めてしまうからです。
たとえば、トリガーポイント注射は私のようなベテランがやっても、整形外科医でもない新人がやっても同じ80点(800円)です。
あと、医師法に応酬義務という規則があって、「診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない」と定められています。
つまり、医師には患者を選ぶ権利がないということです。マナーが悪いからといって患者を断れないのです。
だから、親切な患者さんにはより親切に、そうでない方にはそれなりに対応しなければいけないのです。
そうやって、マナーの悪い患者から選ばれないようにする必要があるのです。
きれい事を言えば、誰にでも平等に親切にするべきなのでしょう。
しかし、サービスを提供する側がそれをやると、図々しい人や自己主張が強い人が得をして、奥ゆかしい人や自己主張が弱い人が損をすることになります。
それって結局は不平等ですよね。
だから、親切な患者さんにはより親切に、そうでない方にはそれなりに対応しなければいけないのです。
それこそが患者さんに対して平等に接することになると、私なんかはそう思います。