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院長BLOG

大腿骨頚部いつの間にか骨折

2022.01.20 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

70歳女性

特に何もしていないのに右股関節が急に痛くなり、翌日当院を受診しました。

股関節のレントゲンを撮りましたが、特に異常はありませんでした。

股関節周囲の筋痛症と考えてトリガーポイント注射を打ちました。

トリガーポイント注射を3回行っても痛みが改善しないため、1週間後に再度レントゲンを撮りました。

矢印のところが少し怪しいと思いました。

大腿骨頚部骨折の可能性があるので、すぐに県立中央病院整形外科に紹介しました。

CT検査で骨折が確認されたので2日後に手術(骨接合術)が行われたそうです。

 

骨粗鬆症がある高齢者が転ぶと大腿骨頚部骨折を起こすことはよくあります。

骨粗鬆症のある高齢者の背中や腰の骨(胸椎、腰椎)がいつの間にか折れてしまうこともよくあります。

でも大腿骨頚部いつの間にか骨折は医者になって初めて見ました。

骨折に気がつかずに放置して骨折がもっと転位してしまうと人工骨頭置換術という侵襲の大きい手術を受けなければいけなくなるところでした。

ギリギリで気がついて良かったです。

経験と知識からくる野生のカンが働いて良かったです。

手首の外固定で絶対に間違っちゃダメなところ

2021.12.17 カテゴリー|医療機器、器具, 骨折・捻挫の治療

高齢女性に多いコレス骨折(橈骨遠位端骨折)や子供に多い橈骨遠位部若木骨折などに対して、ギプスやシーネで外固定をすることは整形外科医ならよくあります。

手首を外固定する際に絶対に間違っちゃいけないポイントがあります。

それは下の写真のように、指のMP関節が90度以上屈曲できるように巻くことです。

下手くそな整形外科は、ギプスを長く巻きすぎてMP関節まで固定してしまいます。

そうすると骨折は治ってもMP関節が拘縮してしまいグーが握れない手になってしまいます。

拘縮を治すために何ヶ月もリハビリに通ってもらう。

骨折の治療で儲けて、リハビリでも儲ける。

患者さんにはいい迷惑ですが、整形外科は下手くそほど儲かるのです。

 

当院では、外固定してすぐに「痛くてもグーパー運動を必ずしてね。骨は多少曲がってくっついてもほとんど問題ないけど、指が曲がらなくなったら、けつも拭けなくなるからね。」と強く指導します。

なので当院では、シーネを外したあとリハビリが必要になるケースはほとんどありません。

手術のことばかり勉強して、ギプスやシーネなどの保存療法を誰でも出来ると侮ってちゃんと勉強しない整形外科医が多いのよ。

 

ちなみに当院で使っているシーネはイソメディカルN-スプリントです。

ハサミでカットした部分が毛羽立たないのでチクチクしないことと、他のシーネに比べて固まるのが早いという特徴があります。

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