2012.3.21 カテゴリー|トリガーポイント注射
4年ほど前に左腎臓摘出術を受けてから、左わき腹に痛みがあり、泌尿器科や内科でさまざまな検査をしたけれど原因わからなかった患者さんが来院しました。
痛いところを触診すると、左わき腹の2cmほどの手術痕(ドレーンを入れていた痕かな?)に圧痛を認めました。
腹斜筋の筋筋膜性疼痛症候群と診断し、同部位にトリガーポイント注射を行ったところ、4年間悩まされていた左脇腹痛が10分の1以下に減りました。
手術で筋肉を切開したことにより、筋肉にトリガーポイントが出来てしまったのです。
手根管症候群の手術後に多い、手掌痛も手術によって母指球に出来たのトリガーポイントが原因だと考えています。実際に、母指球にトリガーポイント注射を打つことで、手掌痛が改善します。