2012.7.03 カテゴリー|トリガーポイント注射
50代の男性
7年前から腰痛があり、近くの整形外科で注射を受けていたが、よくならず、2年前に知人の紹介され、車で1時間半もかけて当院を受診されました。
両小臀筋のトリガーポイントを認めたので、トリガーポイント注射を1~4週に1回行いました。
半年ほど治療して痛みが改善したため、治療を中断しましたが、その半年後に、段差でガクンとなってから激しい右臀部と右下肢の痺れが出現したため再度受診されました。
右中臀筋と小殿筋にトリガーポイントがあったので、トリガーポイント注射を行いましたが、数日後に痛みがさらに激しくなったため、救急車で、近くの総合病院に搬送されました。
総合病院でMRIを行い、腰椎椎間板ヘルニアと診断され、手術を受けました。
手術後、右臀部の激痛はとれましたが、痺れはとれませんでした。
半年後、右臀部痛が再発、総合病院で再度MRIを撮りましたが、ヘルニアの再発はなく、とりあえず痛み止めの薬で様子を見るように言われました。
薬を飲んでも痛みも痺れも改善しないため当院を受診。
診察の結果。右小殿筋と右外側腓腹筋にトリガーポイントを認めました。週1回のトリガーポイント注射とリリカ内服で症状は改善しました。
椎間板ヘルニアの手術を受けた後に痛みが再発する人はたくさんいます。
なぜならヘルニアは痛みの原因ではないからです。
手術による儀式的な効果と手術時の全身麻酔の筋弛緩効果で、劇的に良くなる人もいますが、その効果が切れると痛みが再発します。
痛みの原因は筋肉に出来たトリガーポイントです。
トリガーポイント注射がとても有効です。