2012.7.09 カテゴリー|トリガーポイント注射
先月14歳のハードル選手が来院しました。
4月に練習中に右大腿部を痛めて、近くの整形外科で肉離れと診断され、安静と湿布による治療、物理療法を受けていました。
安静にしていると痛みが改善するけど、練習を再開するとすぐに痛みが再発していました。
そのため、2か月経ってもまともな練習が出来ませんでした。
顧問の先生から、「にしぼり整形外科に行って、注射して、治してもらってこい」
と言われて、通信陸上県大会を5日後に控えた水曜日に当院を初診しました。
診察の結果、外側広筋の筋筋膜性疼痛症候群でした。
水、木、金とトリガーポイント注射を行いました。
治療の結果、痛みはかなり改善し、無事、日曜日に行われた県大会に出場し、見事、準優勝しました。
中学生や高校生の肉離れのほとんどは、筋断裂ではなく、筋肉の痙攣です。
つまり、外傷性の筋筋膜性疼痛症候群です。
トリガーポイント注射が非常に有効です。
ちなみに、ソフトボールなどをしているオジサンの肉離れのほとんどは、筋断裂です。
この場合、トリガーポイント注射だけでは治りません。
安静にして、筋肉が修復されるのを待つ必要があります。
ただ、筋断裂の場合でもトリガーポイント注射をすることで、筋肉の血流がよくなり、ほっとくよりは早く治ります。