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38歳 男性 左臀部から下肢の痛みとしびれ

2012.8.24 カテゴリー|トリガーポイント注射

 常総市にお住いの38歳の男性です。

 20歳の時に腰部椎間板ヘルニアの手術を受けています。

 2か月前から左臀部~左大腿内側および前面~左膝~左下腿内側にかけての激痛としびれが出現しました。

 病院で、L4/5の外側型ヘルニアと診断され、硬膜外ブロックや神経根ブロックを受けましたが、症状が改善しないどころか、徐々に悪化していきました。

 インターネットでMPS(筋筋膜性疼痛症候群)を知り、自分に当てはまると思い、8月11日に、三郷市の「たけうちクリニック」http://www.misato-takeuchi-clinic.com/ を受診しました。そこでMPSと診断され、トリガーポイント注射を受けました。8月12日にはたまたま「たけうちクリニック」に来ていたトリガーポイント注射の第一人者「加茂整形外科」http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/ の加茂淳先生にもトリガーポイント注射をしてもらいました。

 加茂先生にトリガーポイント注射を受けた後は、一時的に良くなりましたが、また痛みがひどくなったため、8月17日に当院を受診しました。初診時は痛みのため、歩行が出来ず、歩行器に寄りかかってやっと歩ける状態でした。触診の結果、上図のように11か所のトリガーポイントを認めました。

 トリガーポイント注射を連日で行いました。その結果、痛みとしびれがかなり改善して、3回目以降は、普通に歩行できるようになりました。

 

 この患者さんにトリガーポイント注射が効果的だった理由の一つに、患者さん自身がネットで良く勉強していて、MPSについて正しく理解していたことが、あげられます。痛みには、「この痛みが一生続くのではないか?」や「何か悪い病気なのではないか?」などの「不安」や「恐怖」が付きまといます。この不安や恐怖が、痛みをより悪化させます。(痛みの悪循環)

 この患者さんは、MPSについて正しく理解し、「トリガーポイント注射をすればよくなる」と信じることで、痛みの悪循環を止めることができたのです。

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