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掌蹠膿疱症の皮膚炎に穴あきポリ袋が効果的だった一例

2012.11.15 カテゴリー|ビオチン療法

32歳の女性

 

6月ごろから、右手のひらと右足底に皮疹が出来ました。某総合病院に通院してステロイド外用による治療を受けていましたが、皮疹は徐々に悪化して、8月ごろに掌蹠膿疱症と言われました。9月に別の皮膚科を受診して、クラリス(抗生剤)の内服と、オキサロール(角化症・乾癬治療薬)の外用による治療を受けましたが、よくなりませんでした。6月ごろには、前胸部の痛み(胸鎖関節炎の症状)もあったようです。

 

10月に当院を受診しました。掌蹠膿疱症と診断し、ビオチン療法を開始、皮膚炎にはワセリンを塗ってもらうことにしました。

 

ビオチン療法  https://nishibori-seikei.com/biotin/index.html

 

1か月後に再診した際には、まだ皮疹はよくなっておらず、特に右足の皮疹はひどく、痛みのためビッコをひいている状態でした。右手足以外に乾癬を疑われる皮膚炎も認めました。

 

そこで、皮膚炎に対してステロイド軟こうを塗ってもらい、右足は穴あきポリ袋で覆い、その上に靴下をはくようにしてもらいました。

 

2週間後の写真です。右足底は劇的に良くなっています。その他の部位の皮膚炎もよくなりました。

H24.11.14 穴あきポリ2週間後.jpg

 前々医の治療で、ステロイド外用だけでは良くならなかったので、ステロイドだけではなく、穴あきポリ袋とビオチンが効果的だったのだと思います。

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