2012.12.21 カテゴリー|その他の治療について
44歳女性
右足の親指の巻き爪による痛みを主訴に当院を受診しました。
上の写真で分かるように、親指の爪が内側だけ大きく曲がっています。
当院で行っている巻き爪の治療法を紹介します。
① ヤスリを使って爪を少し薄くします。
② 事務用のクリップをニッパーで切り、曲がっている爪の間に挟み込みます。
(この時、クリップは爪の湾曲より2~3㎜長く切ります。)
③ 瞬間接着剤でクリップを爪に固定します。
④ 1~2週間に1回来院してもらい、2~3㎜長いクリップと交換します。
3週間後の写真です。 爪の湾曲がだいぶ良くなりました。痛みもありません。
巻き爪の治療では、形状記憶ワイヤー(マチワイヤー)を使用した治療が一般的に行われていますが、形状記憶ワイヤーは1本4,200円くらいします。保険は効きません。
クリップなら、1本1円以下です。めんどくさいので患者さんには請求しません。つまりタダです。
ちなみに、このクリップを使った巻き爪の治療は、僕のオリジナルではありません。静岡市の山中整形外科の山中芳先生が、臨床整形外科学会雑誌に載せた論文「クリップによる陥入爪治療の小経験」を読んで勉強しました。
「クリップによる陥入爪治療の小経験」
山中整形外科
http://nttbj.itp.ne.jp/0542383066/index.html#detail