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タバコの煙は毒ガスだ(掌蹠膿疱症)

2013.1.17 カテゴリー|ビオチン療法

33歳の女性

 

17歳のころから掌蹠膿疱症にかかり、今まで5軒の皮膚科を受診し、ステロイド外用薬などを処方されていましたが、症状が改善せず。当院を受診しました。

 

当院で、ビオチン療法を始めて2か月で、足底の皮膚炎はかなり改善し、手の皮膚炎も少し改善しました。

 

掌蹠膿疱症は喫煙や抗生剤の長期投与などで腸内細菌が乱れることが原因で発症します。

 

しかし、この患者さんは生まれてこの方一度も喫煙をしたことがありませんし、抗生剤の長期投与を受けたこともなく、便秘や下痢もありませんでした。

 

では、なぜ掌蹠膿疱症になってしまったのでしょう。

 

実は、この患者さん、17歳で発症する前に、数か月バイトをしていたのですが、その職場がタバコの煙がモウモウとたちこめる職場だったそうです。

 

その時の受動喫煙が原因で掌蹠膿疱症になり、15年以上も苦しんでいたのです。

 

この患者さんにとっては、タバコの煙が毒ガスと同じくらい有害だったのです。

 

喫煙者が、肺がんや喉頭がんなどになって、早死にするのは自業自得なので、別にかまいませんが、タバコの煙は周りの人の体にも悪影響を与えていることを、よくよく自覚してもらいたいです。

 

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