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県立〇〇病院にも湿潤療法ができる若手医師がいるようです

2013.7.19 カテゴリー|湿潤療法

5歳の女の子

 

急須のお湯をかけてしまい、腹部をヤケドしてしまいました。

すぐに近くの県立〇〇病院の救急外来を受診しました。

そこで、当直の若い先生にワセリンとラップによる湿潤療法をしてもらい、

「今後は自宅でお母さんがラップを交換してください。」

と指導されました。

 

自宅で治療することに不安を感じて、翌日当院を受診しました。

初診時の状態です。腹部に10×5㎝の2度の熱傷を負っていました。

9179a.jpg

水泡膜をやさしく除去してプラスモイストで覆いました。

後は自宅でプラスモイストを交換してもらいながら、3日に1回くらい受診してもらいました。

1週間後、浸出液が少なくなってきたのでハイドロコロイドに変更しました。

10日後にはきれいに治りました。

9179b.jpg

最初に救急外来で治療してくれた若い先生が湿潤療法をしてくれたので、早くきれいに治ったのだと思います。

 

通常、熱傷で救急外来を受診したら、翌日にその病院の皮膚科や形成外科を受診するように指導されるはずです。

しかし、県立〇〇病院の皮膚科や形成外科では湿潤療法を行われていません。

実際、湿潤療法を希望して県立〇〇病院から逃げ出してきたヤケドの患者さんがたくさんいます。

 

これは、私の憶測ですが、この若手医師は自分の病院の皮膚科に任せて、消毒とガーゼと軟膏による痛くて治りが悪い従来の方法で治療されてしまうことを恐れ、自宅で湿潤療法をするように指導したのではないでしょうか。

 

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