2014.1.15 カテゴリー|湿潤療法
先月このブログで紹介した湿潤療法に関する東京中日新聞の記事の続編が掲載されたので紹介します。
先月の記事 「軟膏・ガーゼ」での治療 湿潤療法との比較を
https://nishibori-seikei.com/blog/2013/12/post-347.html
今回の記事 「権威」「保守的」が普及の妨げ 湿潤治療記事に反響
http://www.chunichi.co.jp/article/living/life/CK2014011402000006.html
実は、私も担当の林記者から意見を求められたのですが、なにを書いても夏井先生の受け売りみたいになっちゃうので、書けませんでした。自分のブログで適当なことを書くのはわりと得意なんだけど、権威ある学会に対して学術的に正論を述べるのは苦手なんですよね。
「軟膏・ガーゼ」での治療より、湿潤療法のほうがすぐれているのは、誰の目にも明らかです。でも、多くの医師がいまだに従来の消毒と軟膏とガーゼの治療を続けています。それはたぶん、今までの常識を捨てて、新しい方法を学び実践することが面倒くさいからじゃないかなと思います。自分の頭で考えず、学会が推奨する従来の治療をただ機械的に実施しているほうが、ずっと楽ですからね。
湿潤療法や、糖質制限、トリガーポイント注射、ビオチン療法、こうのメソッドなどの画期的な新しい治療法が、いまいち普及しない背景には、新しい治療を学び取り入れることを面倒くさいと思うような人材が医師の中にも意外とたくさんいるということがあるのではないでしょうか。