2016.8.29 カテゴリー|トリガーポイント注射
石川遼、米ツアーでの飛躍を見すえた半年間
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160829-00000007-alba-golf
「椎間板、仙骨の炎症。安静にすることが大事です」故障が表面化した直後に受けた診断だ。日常生活は問題ないが、体を捻る動きをすると痛みがでるため、ゴルフだけができない。
椎間板、仙骨の炎症って何?
そんな病気あんの?
まさか化膿性椎間板炎とか仙骨骨髄炎じゃないよね。
もしそうだったら半年くらいじゃ復帰できないからね。
MRIを撮っても、CTを撮っても、ヘルニアとか腰椎分離症みたいなはっきりわかる異常がないから、適当につけた病名じゃないのかな?
腰痛の95%は筋筋膜性疼痛症候群(MPS)です。
残りの5%は、感染症や骨折、癌などの重篤な病気です。
半年で復帰できたと言うことはMPSだったのでしょう。
トリガーポイント注射をうけていればもっと早く復帰できたと思うよ。
でも画像診断で異常が見つからなくて良かったよね。
下手に、(痛みと関係がない)ヘルニアなんかが見つかって、(必要のない)手術なんか受けていたら、あと1年は復帰が遅れたんじゃないかな。
アメリカに戻ったらまたストレスで腰痛になっちゃうかもしれないから、このまま日本ツアーに出ていたほうがいいのにな。
関連ブログ
2016.8.29 カテゴリー|トリガーポイント注射
70代の女性
3年前から両膝痛があり、近所の整形外科でヒアルロン酸の注射をしてもらったりしたが、あまり変わらなかった。
草むしりをした後、両膝の後ろが痛くなって立てなくなるため、先月当院を受診した。
右膝のレントゲン
左膝のレントゲン
レントゲン上は、両膝とも今すぐに人工膝関節置換術をうけた方がいいくらいのひどい変形性膝関節症です。
しかし、痛むのは膝の後ろだけということなので、触診をしたところ下図の位置にトリガーポイントを見つけました。
トリガーポイント注射をしたら、1回で痛みはだいぶ良くなりました。
こんなにひどい変形性膝関節症でもトリガーポイント注射が効く人もいるのです。
2016.8.25 カテゴリー|その他
8月3日に突然こんなメールが届きました。
2016.8.25 カテゴリー|その他
3年くらい前の話です。
聞いたことがない出版社から電話がかかってきました。
出版社「名医であられる先生に女優と対談していただき、それを雑誌に掲載したいのですがいかがでしょう?」
私「へえそうですか。取材料はいくらもらえるんですか?」
「いえ、2ページ見開きですと、逆に先生から100万円ほどお払いいただくなります。」
「なんだ、広告か。女優って誰?宮﨑あおいちゃんなら100万払ってもいいけど。」
「それはちょっと無理です。」
「じゃあいいや」 ガチャン
お金さえ払えば、誰でも名医になれる。というお話でした。
2016.8.23 カテゴリー|その他の治療について
交通事故にあって、どこも痛くも痒くもないのに、保険会社から
「念のため病院に行ってください」
といわれたからといって受診する患者さんがいます。
こういう患者さんが来ると、対応に困ってしまいます。
どこも痛くない患者さんのどこを診察したらいいのでしょう。
どこも痛くない患者さんのどこのレントゲンと撮ったらいいのでしょう。
手当たり次第に全身のレントゲンを撮ればいいのでしょうか?
交通事故で、骨や関節や筋肉を損傷すれば、必ず痛みが出ます。
痛くないと言うことは、どこも損傷されていないということです。
筋肉痛などの場合、事故の3日後くらいに痛みが出ることもありますが、痛みが全然ないときに、後から出る痛みを予測することは不可能です。
もしかして、私が知らないだけで、保険会社の社員は、後から痛みが出るところを見つける方法を知っているのでしょうか?
知っているなら是非教えてほしいものです。
交通事故の3日後くらいに出る痛みは、99%筋肉痛です。
ほっといても、1週間くらいで治ります。
なかなか治らない場合はトリガーポイント注射をすれば治ります。
受診するのは痛みが出てからで十分です。
どこも痛くないのに、症状が何もないのに、念のため病院を受診するは意味ありません。
時間の無駄です。
保険会社の担当に
「念のため病院に行ってください」
と言われたら、
「どこも痛くないのに、病院で何を調べてもらえばいいのですか?」
と質問してみてください。
たぶん何も答えられないと思います。
ちなみに、実際にこういう患者さんが来た場合は、上に書いたことと同じように、
「事故で、骨や関節や筋肉を損傷していれば、必ず痛みが出ます。痛みがないということはどこも損傷されていないということです。心配いりません。後から出る痛みは、筋肉痛なので、ほとんどの場合自然と治りますし、痛みが出てから治療をすれば大丈夫です。」
と説明しています。