HOME > 院長BLOG > 高齢者のウォーキングのやり過ぎによる疲労骨折

院長BLOG

高齢者のウォーキングのやり過ぎによる疲労骨折

2016.12.01 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

75歳の男性

3日くらい前から急に右足の甲が痛くなったと当院を受診しました。健康のために毎日5kmもウォーキングをしているそうですが、かなり太った方です。

触診で第2中足骨の骨幹部に圧痛を認めました。

初診時レントゲンです。

11648a.jpg

特に異常は認めませんが、症状から疲労骨折と診断し、ウォーキングをやめてなるべく安静にするように指導しました。

 

安静により痛みは若干軽快しました。

1週間後レントゲンです。

11648b.jpg

はっきりした異常は認めませんが、矢印のところにわずかにヒビが入っているようにも見えます。引き続きなるべく安静にするように指導しました。

 

2週間後には痛みはだいぶ良くなりました。

2週間後のレントゲンです。

11648c.jpg

矢印のところにぼんやりと仮骨(骨とくっつけるための新しい骨)が見えます。やっぱり疲労骨折でした。

 

1ヶ月後には痛みは消えました。

1ヶ月後のレントゲンです。

11648d.jpg

疲労骨折していた部分に仮骨が出来て、骨が倍くらいの太さになっています。

骨がくっついたと判断し、運動を許可しましたが、ウォーキングではなく、なるべく足に負担がかからないエアロバイクや水中ウォーキングを勧めました。

 

何度も書いていますが、ウォーキングはたいした運動じゃないのでダイエットにもならないし、筋肉もつきません。でも、骨には負担がかかるので疲労骨折を起こすリスクがあります。

 

痩せたければ糖質制限をしましょう。筋力をつけたければ加圧トレーニングをしましょう。

最近の記事

カテゴリー

月別アーカイブ