2016.12.01 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
75歳の男性
3日くらい前から急に右足の甲が痛くなったと当院を受診しました。健康のために毎日5kmもウォーキングをしているそうですが、かなり太った方です。
触診で第2中足骨の骨幹部に圧痛を認めました。
初診時レントゲンです。
特に異常は認めませんが、症状から疲労骨折と診断し、ウォーキングをやめてなるべく安静にするように指導しました。
安静により痛みは若干軽快しました。
1週間後レントゲンです。
はっきりした異常は認めませんが、矢印のところにわずかにヒビが入っているようにも見えます。引き続きなるべく安静にするように指導しました。
2週間後には痛みはだいぶ良くなりました。
2週間後のレントゲンです。
矢印のところにぼんやりと仮骨(骨とくっつけるための新しい骨)が見えます。やっぱり疲労骨折でした。
1ヶ月後には痛みは消えました。
1ヶ月後のレントゲンです。
疲労骨折していた部分に仮骨が出来て、骨が倍くらいの太さになっています。
骨がくっついたと判断し、運動を許可しましたが、ウォーキングではなく、なるべく足に負担がかからないエアロバイクや水中ウォーキングを勧めました。
何度も書いていますが、ウォーキングはたいした運動じゃないのでダイエットにもならないし、筋肉もつきません。でも、骨には負担がかかるので疲労骨折を起こすリスクがあります。
痩せたければ糖質制限をしましょう。筋力をつけたければ加圧トレーニングをしましょう。