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院長BLOG

ミズイボは痛い思いしてまで取らなくてもいい

2026.01.16 カテゴリー|その他の治療について, 医療に関する迷信

当院のミズイボの治療法を紹介します。まずはミズイボの特徴についてまとめました。

 

①ミズイボはとっても、とらなくても半年から1年半くらいで自然と治るから、痛い思いをさせてまで取る必要はない。

②ミズイボは接触感染で伝染するので、一緒にプールに入っただけではうつらない。バスタオルやビート板などを共用するとうつる可能性がある。

 

以上から、当院ではミズイボのお子さんが来た場合、とってもとらなくても自然と治るし、プールに入っても大丈夫だから、痛い思いをしてまで取らなくてもいいことを説明します。

それでも、保護者がとることを希望した場合は、表面麻酔用のシールを貼って15分ほど待ち、麻酔が効いてからとります。

それでも、とるときは痛がって、泣いちゃう子もいるので、私としては、なるべくとりたくないです。

また、成熟した大きめのミズイボはとれますが、まだ小さいミズイボはとれません。

結局そのうちその小さなミズイボが大きくなるので、やはり痛い思いをしてまでとる意味はないです。

高齢女性の急性腰痛は圧迫骨折

2026.01.16 カテゴリー|その他の治療について, 骨折・捻挫の治療

若い人が重いものを持って、急に腰が痛くなった場合は「ぎっくり腰」です。ぎっくり腰は、腰や臀部の筋肉の痙攣なので、鍼灸やマッサージなどの筋肉に対する治療でも良くなります。(トリガーポイント注射のほうが効きますけど・・・)

 

しかし、高齢の女性が急に腰が痛くなった場合は「胸椎や腰椎の圧迫骨折」です。

 

ほとんどの高齢女性には骨粗しょう症があり、筋肉より骨のほうが弱くなっています。そのため、腰に負荷がかかると、筋肉が痙攣する前に骨がつぶれてしまうのです。

 

骨折なので筋肉に対する治療だけでは良くなりません。

 

安静と骨粗しょう症に対する治療が必要です。

骨粗しょう症治療薬テリボン皮下注射は圧迫骨折の痛みに対して劇的に効きます。

 

高齢の女性が急に腰を痛めた場合は、鍼灸院やマッサージ、接骨院に行かず、すぐに整形外科を受診してレントゲンを撮ってもらいましょう。

正しい止血方法

2026.01.16 カテゴリー|その他の治療について

手や足を切って、血が止まらないと、当院を受診する患者さんがたくさんいます。その中の多くの患者さんが、間違った止血法をしていて、そのせいでよけいに血が止まらなくなった状態で来院されます。

一般的に出血している時は、出血部位より体に近い部分をきつく縛って締めて血を止める方法(止血帯法)がよく知られています。しかし、普通の切り傷などで、出血している場合は、たとえ動脈性にピューピュー出血していても、止血帯法による止血は行うべきではありません。

なぜなら、止血のために腕や脚を締めても、静脈のみを止めてしまい動脈は止められないので、ちょうど、採血の時に腕にゴムバンドを巻いたときと同じように、血管が怒張して開いてしまい、より出血が増え、よけい血が止まらなくなってしまうからです。

それなら動脈を止められるほどきつく締めればいいと、思うかもしれませんが、動脈を止めるほどきつく締めると、締めた部分の痛みがひどく、意識がある人はとても耐えられません。また、その圧迫により神経が麻痺してしまうこともあります。

では、正しい止血方法とはどのような方法でしょう。

まず、出血している腕や脚を心臓より高くします。次に出血している部位に、ガーゼやハンカチ、布切れなどを直接当て、その上から手や三角巾等で圧迫して止血します。この方法を直接圧迫法といいます。

この直接圧迫法で、ほとんどの出血は止めることが出来ます。

腕や脚を切断したとか、二の腕や太ももの太い動脈が切れたとかの大怪我で、直接圧迫法では止血できずに、大量に出血していて、すでに意識がもうろうとしていて、すぐに止血しないと出血性ショックで死んでしまうような状態のときだけ、最終手段として止血帯法を行ってください。

皮膚炎の出ていない帯状疱疹の診断と治療ver2

2026.01.16 カテゴリー|その他の治療について, 新型コロナ

季節の変わり目なので帯状疱疹の患者さんがたくさん来ています。

 帯状疱疹とは、身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点(はんてん)と小さな水ぶくれが帯状(おびじょう)にあらわれる病気です。帯状疱疹は、身体の中に潜(ひそ)んでいたヘルペスウイルスの一種、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスによって起こります。水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。

 

帯状疱疹の治療で重要なのは早期診断です。なるべく早く診断して、なるべく早く抗ウイルス薬を内服すれば、皮膚炎や帯状疱疹後神経痛の悪化を防ぐことが出来ます。

帯状疱疹特有の皮膚炎が出ていればサルでも診断出来ますが、皮膚炎がなく神経痛しか出ていないときは、筋筋膜性疼痛症候群などの他の痛みとの鑑別が非常に難しくなります。

帯状疱疹の神経痛の鑑別のポイントとしては、ジッとしていてもピリピリやビリビリした痛みがあること、神経支配に沿った帯状の知覚鈍麻や知覚過敏があることなどが挙げられます。

あと意外と重要なのは、患者さんの表情です。帯状疱疹の神経痛の患者さんは顔をしかめて診察室に入ってくることが多いです。

 

先ほども書いたように、帯状疱疹の治療ではいかに早く抗ウイルス薬の内服を始めるかが勝負なので、私は帯状疱疹の可能性が高いと診断した時点で皮膚炎がなくても抗ウイルス薬(バルトレックス)を処方します。

また同時に、帯状疱疹後神経痛の治療薬のリリカカプセル25mgを1日2回1錠ずつで処方開始します。帯状疱疹後神経痛も他の痛みと同じで、痛みがひどくなる前に薬を飲んだ方が効くので、2~3日様子をみて痛みが改善しないときはリリカを漸増していきます。

 

たまに他院で帯状疱疹の治療を受けていた患者さんを診るときがありますが、カロナールとかロキソニンを使って効かないからと後からリリカを処方していることが多いです。そしてリリカも十分な量まで増やさないで経過をみていることが多いです。

これじゃ痛みが残ってしまいます。後からリリカを増やしてもなかなか効いてきません。

 

はっきり言います。帯状疱疹後神経痛にカロナールやロキソニンは全然効きません。最初からリリカを十分な量まで使用するべきです。

逆に言えば、リリカは帯状疱疹後神経痛以外の痛みにほとんど効きません。帯状疱疹の時に使わないでいつ使うのよ。

 

追記

みんながコロナワクチンを受けていたころに帯状疱疹の患者さんがめちゃくちゃ増えました。

コロナワクチンには免疫を抑制する副作用があるので帯状疱疹になりやすくなるようです。

薬剤師もピンキリ@勝手に貼布部位を書き直すな!

2025.11.02 カテゴリー|その他の治療について

整形外科なのでロキソニンテープなどの貼布剤をたくさん処方します。

処方する際に、処方箋にどこにはるのか(貼布部位)を明記しなければいけませんが、保険請求する際に病名と貼布部位が違っていると、保険が支払われません。

審査の結果、保険の支払いを認めて貰えないことを保険が切られると表現します。

その場合、貼布剤の代金も含めて全額を私が負担することになります。

私はおちょっこちょいなので、貼布部位を間違えて保険が支払われなかったことが何度もあります。

だから、ここ数年は間違えないように貼布部位を「痛いところ」と書いて処方箋を出しています。

この方法と貼布部位違い保険が切られることがありません。

 

4ヶ月くらい前に右ふくらはぎが痛い小学生が来ました。

ふくらはぎの筋痛症だったので、安静とロキソニンテープで様子をみるように説明しました。

ロキソニンテープの処方箋の貼布部位にはいつものように「痛いところ」と書きました。

 

数ヶ月後の保険審査の結果、その小学生のロキソニンテープの代金及び処方せん料が切られていました。

ビックリして、確認すると病名は「右下腿筋肉痛」なのに処方箋の貼布部位に「左膝」と書かれていたのです。

目を疑いました。

詳しく調べると、その小学生が薬をもらいに行ったクスリのア○キ土○店の薬剤師が、勝手に貼布部位を書き直したようなのです。

すぐにその薬剤師に電話して、経緯を説明したところ電話越しに「申し訳ありません。」と謝られただけでした。

その時はそれでまあいいかと思ったのですが、後から考えてみると、私は全然悪くないのに私が損をするのが納得いきません。

それでそのドラッグストアの本社にメールで経緯を説明しました。

そしたら、診察中の忙しい時間に担当者からいきなり電話が来て、説明がありました。

 

勝手に処方箋を書き直した理由は社内監査があったからです。

↑俺関係ないよね。理由になってないよね。

貼布部位については電話で当院の受付に確認した。

↑誰もそんな電話を受けた覚えがない。例え電話があったとしても病名に右下腿とあるのに左膝と教えるわけない。そもそも薬局からの疑義照会は必ず私に相談することになっているので、私が知らないはずがない。また薬局で処方箋を修正した場合、必ずファックスで修正内容が送られてきますが、送られてきた覚えがない。

今後の対応については、にしぼり整形外科で再請求してください。

↑え、俺はひとつも悪くないのに俺が面倒くさい再請求しなくちゃいけないの?

 

その時は、診察中で忙しかったし、こいつ何で俺が怒っているかわかってないからもういいやと思って電話を切りましたが、また後から考えてみると不誠実な対応にだんだん頭にきたので上記の内容で再度メールをしました。

そしたら、その担当者がアポもなく受け付け終了後に菓子折をもっていきなり現れました。

20分くらい話したけど、話している内容が電話での説明と全く同じであきれました。

俺が何に怒っているか全然わかってなくて、余計に頭にきちゃったよ。

 

俺が怒っている点は以下の3つです。

「勝手に貼布部位を書きかえるなバカ」

「電話で確認したとか嘘つくなボケ」

「100%そっちが悪いのに、何で俺が尻拭いをしなきゃいけないんだ。このデレスケ」

あとから今後の対応についてメールが来たけど、やっぱり何もわかってなかったからもう諦めた。

2,000円くらいの菓子折もらったし、ブログや院内新聞のネタにもなったからもういいよ。

 

薬剤師もピンキリです。

ピンは当院の隣にあるヒマワリ調剤薬局の柳瀬さんです。

薬の飲み合わせや重複もチェックしてくれるし、私の治療方針を良く理解してくれているので、患者さんにも適切なアドバイスをしてくれます。

キリは処方箋通り薬を出すだけでチェックも説明もしない薬剤師です。たくさんいます。

まあでも、ア○キの薬剤師のように勝手に処方箋を書きかえるのは言語道断だけどね。

こんなにひどい薬剤師は見たことも聞いたこともないよ。

医師が調剤薬局を指定することは法律に違反するから出来ないけど、出来れば優秀な薬剤師がいる調剤薬局に行って欲しいです。

 

追記

薬剤師もひどいけど、会社としての対応もひどいよね。

私が最初に連絡した時点ですぐに店長なりが来てくれて、変な言い訳なんかしないで、「今後は、貼布部位を書き直すようなことはしません。申し訳ありませんでした」と謝罪してくれて、ア○キの割引券を数枚渡してくれれば、それで済んだのにね。

そうすりゃ、その割引券を従業員に渡して、従業員もハッピー。

従業員が喜んでくれて俺もハッピー。

従業員が買い物してくれるからア○キもハッピー。

てな具合に、すべて丸くおさまったんだよ。

金儲けのために必要ない検査や治療や手術を患者に勧めるようになったら終わりだよ

2025.10.09 カテゴリー|その他の治療について

重いものを持ってから腰痛が出現したおばあさんが某中規模病院を受診しました。

すぐにレントゲンとMRIを撮影されて圧迫骨折だから手術が必要と言われ、その日のうちに術前検査やコルセットの採型までやられたそうです。

ビックリした家族が2日後に当院に連れてきました。

腰痛はあるものの軽度でスタスタ歩いて診察室に入ってきました。

念のためレントゲンを撮ったら第2腰椎の軽い圧迫骨折でした。

「手術は必要ないです。家で安静にしてれば治ります。」と説明して帰しました。

もしかしたら某中規模病院は胸腰椎の圧迫骨折を全例手術してるのかもしれません。

金儲けのために・・・

厚労省は中規模病院を整理統合したいと思っているので、中規模病院はどこも経営が厳しいです。

だからといって、上記のようなことをしていると悪い噂が立って、かえって患者さんが来なくなると思うんだけどね。

金儲けのために必要ない検査や治療や手術を患者に勧めるようになったら終わりだよ。

診察しないで薬をもらうのは法律違反だよ。

2025.08.28 カテゴリー|その他の治療について, 医療に関する迷信

本人が顔を出さなくても家族が保険証を出すだけで薬を処方する内科クリニックがあるけど、完全に法律違反だよ。

医師法第20条に医師は自ら診察しないで治療したり、処方箋を交付したりしてはならないと明確に定められています。

そういう違法クリニックをきちんと取り締まって、リフィル処方に移行させるだけで、医療費をずいぶん減らせると思うよ。

リフィル処方箋とは、慢性疾患などで症状が安定している患者が、医療機関への通院回数を減らすために、医師の判断のもとで、最大3回まで同じ処方箋を繰り返し使える制度です。

診察してないのに再診料とって、場合によってはナントカ管理加算料とかまでとったりして、完全に詐欺なんだけど、堂々と行われてるんだよね。

患者は楽。医者は儲かる。でウインウインだから誰も文句を言わないんだよね。

損しているのは健康なのにバカ高い健康保険料を払わされている現役世代だけです。

しかもさ、こういう診察しないで薬だけ出してくれるクリニックはさ、医師を通さず、受付の判断だけで処方箋を出したりしてるのよ。

だから必要ない薬や副作用が出ている薬が永遠に出続けたりするわけよ。

リフィル処方なら薬剤師が毎回診察してくれるから、患者さんとしてもずっと安心だよ。

マイナ保険証で毎回本人確認すれば、これらの違法行為がある程度防げると思うでしょ。

ところがね、ひどいところはマイナンバーカードと暗証番号だけで受付して薬を出しちゃうのよ。

もうね、どのくらいの法律に違反しているかわからないくらいなんだけど、割と堂々とやってるんだよね。

世の中、医者に甘すぎるんだよ。

俺は適当に生きてるけど、法律違反はやらない主義だから、薬だけほしい患者さんも毎回診察室で視診と問診をします。

いちいち診察なんかめんどくさいとか文句を言う患者さんは、どうぞ診察なしで薬を出してくれる違法クリニックに行ってください。

終末期の延命治療は終わりのない拷問です。

2025.07.11 カテゴリー|その他の治療について

参政公約「終末期延命措置は全額自己負担」 神谷氏「啓発する思い」

https://news.yahoo.co.jp/articles/07f8d636937c6f5100a999831f2981f768f91615

参政党の神谷代表が「終末期延命措置は全額自己負担」と公約を掲げて批判を浴びています。

私は神谷代表を生理的に受け付けないので参政党支持者ではありませんが、「終末期延命措置は全額自己負担」には賛成です。

なぜなら患者本人にとっては終末期の延命治療は終わりのない拷問だからです。

 

終末期の延命治療の代表例として胃瘻が上げられます。

胃瘻とは、お腹に小さな穴を開け、そこから胃の中にチューブを通して栄養を注入する医療処置のことです。主に、口から十分な栄養を摂取することが難しい患者さんに対して行われます。

この胃ろう、患者さんご本人目線で言うと、目覚めたらお腹に管が入ってる。その管が邪魔だから引っ張る。看護師に縛られる。ずっと縛られる。なんでかな。誰に言っても助けれくれない。ずっと縛られる。助けて。助けて。頭痒い、かけない。助けて。という状態になります。

これって拷問じゃありませんか?

 

30年くらい前の話です。

私の97歳の祖母が食事をとれなくなったときに、主治医は胃瘻を強くすすめてきました。

私が大反対したので、伯父叔母たちも「医者の靖広が反対するならやめっぺ」と納得して胃瘻を断りました。

その3日後に、祖母は穏やかに亡くなりました。

今でも、あの時の判断は正しかったと確信を持って思っているし、自分の親にも無意味な延命治療は絶対に受けさせないし、自分自身もまっぴら御免です。

「自分がやられてイヤなことは、人にもやらない。」

基本中の基本ですよね。

 

ドラマみたいにさ、死ぬ間際まで感謝の言葉を述べて家族に見送られて安らかに死にたいと思いませんか。

延命治療を受けたら無理ですよ。

自分の死に方は自分で決めておいて家族に伝えた方がいいよ。

でないと「終末期医療を受けている90歳の高齢者も、子供も命の価値は同じ」と勘違いしている人に延命治療を強制されて、終わりのない拷問を受けることになりますよ。

薬を止めると元気になる

2025.07.04 カテゴリー|その他の治療について

うちのばあちゃん(母親)が、内科から出てた血圧とコレステロールの薬を止めたら元気になりました。

元々、元気だっただけど、もっと元気になりました

脚がふらつくとか、脚に力が入らないとか、訴えて当院を受診する高齢者のほとんどが、内科から大量の薬を処方されています。

「薬の副作用だと思うよ。内科の先生に相談して減らしてもらったら。」と説明しますが、ピンとこないみたいです。

まあ仕方ないんだよね。

だいたいの医者は「薬を止めて何かあったら、どうするんだ!」とか言いますからね。

薬を飲んでるせいで、すでに何か起きてるんですけどね。

そこは華麗にスルーしちゃうんですよね。

コロナワクチンに関しても同じことですね。

整形外科関連でも、他院から腰痛に対して、ロキソニン、ミオナール、トラムセット、リリカ、オパルモン、メチコバール、サインバルタと出ていた患者さんがいました。

トリガーポイント注射しながら減薬していきました。

整形外科の患者なら、私が減薬できるんですけど、内科の患者の薬は手が出せないです。

減薬専門の内科医が近くにいてくれるといいのだけれど、滅多にいませんからね。

触診してよかった。

2025.06.05 カテゴリー|その他の治療について

最近の整形外科医はレントゲンやMRIなどの画像診断に頼っていて、触診や視診をやらない傾向があります。

近頃のはやりのオンライン診療なんて、画面越しに話を聞くだけで診断して薬を出しちゃうみたいです。

私は前から「それって医者としてどうなの?」と思っていました。

 

ちょっと前の話です。

10歳くらいの男の子が、1週間くらい前に転んでから左股関節が痛いと、日曜日に当院を受診しました。

触診をしたら陰嚢周辺に圧痛を認めたので、「鼠蹊ヘルニアとかかもしれないから」と説明して、すぐに総合病院の救急外来に紹介しました。

数日後に、患児のお母さんからお礼の電話がありました。

「総合病院の救急外来でも対応できないので、緊急でこども病院に搬送されました。検査の結果、精巣捻転症でした。もう少し遅かったら精巣を摘出する必要があったそうです。先生のおかげで一生のキズを負わずにすみました。本当にありがとうございました。」

精巣捻転とは、文字通り精巣(キンタマ)がねじれてしまうことです。精巣は、精管、精巣静脈、精巣動脈からなる精索という構造で体とつながっています。精巣がねじれることによって、この精索が締めあげられ、血流の停止がおこります。

25歳以下の若年男性に発症することが多く、突然の精巣痛で自覚します。精巣捻転が発症してしまうと、精巣の血流が遮断しているため一刻も早い治療を必要とします。

私の判断が、少し遅かったら男の子のキンタマがなくなるとこでした。

触診は本当に大事です。

触診、視診が診断学の基本の基です。

オンライン診療で何がわかるだよ。

触診も視診もしないで診断なんか、俺は怖くてできねえよ。

画像診断に頼りきってる整形外科医だったら、レントゲンだけ撮って、「なんでもないですね。様子をみましょう」て説明して、そのまま家に帰しちゃったんじゃないの?

それじゃ、キンタマ無くなっちゃうぜ。

医者なら、ちゃんと触診しようよ。

 

なんて偉そうに書きましたが、今回私が陰嚢の異常に気がついたのはたまたまです。

タマタマ。

タマタマ。

 

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