2012.9.10 カテゴリー|骨折・捻挫の治療
17歳のソフトボール部の女の子
練習中にボールと指先にぶつけて受傷しました。レントゲン上、上の写真のような末節骨の骨折を認めました。このような骨折を骨性槌指(マレット変形)といいます。
http://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/mallet_finger.html
折れた骨が、腱に引っ張られて離れてしまうため、ずれてしまっています。装具などによる保存的治療では、時間がかかるし、うまくつかないことが多いので、その日のうちに手術を行いました。
手術は、鋼線を骨片がずれないように刺入し、もう1本の鋼線で関節を固定する「石黒法」という、この骨折の手術方法として、最もポピュラーな方法で行いました。
指の付け根に局所麻酔をして、テレビレントゲンを見ながら鋼線を刺入しました。手術時間は5分くらいです。
手術後のレントゲン
手術後5週間で、レントゲン上骨癒合が得られたと判断できたので、鋼線を抜去しました。
鋼線抜去後のレントゲンです。関節面の不正もなく、レントゲン上はきれいに治りました。