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院長BLOG

創傷被覆剤の使い分け

2022.12.09 カテゴリー|湿潤療法

先日、栃木県の幼児が大やけどをして当院を受診しました。

当院に来る前に「なついキズとヤケドのクリニック」の夏井睦先生にメールで相談していたそうです。

患児のお母さんが夏井先生に「にしぼり整形外科なら通いやすいのですが?」と質問したところ「西堀先生は私の一番弟子なので安心して通ってください」と返事をもらったそうです。

「夏井先生の一番弟子」

いい響きですね。

ちなみに私は夏井先生といっしょに働いたことはなく、湿潤療法をしている医師に登録したのも100番目だったので、一番弟子というのは夏井式湿潤療法を一番理解実践している医師という意味だと捉えています。

そんな一番弟子の私が実践しているヤケドや創の治療の際の創傷被覆剤の使い分けを提示します。

 

出血している創→ヘモスタパッド

滲出液が多い創→ズイコウパッド

滲出液が中等度の創→プラスモイストDC

滲出液が少ない創→ハイドロコロイド

褥瘡→穴あきポリ袋

過剰肉芽→マイザー軟膏+プラスモイストDC

 

だいたいこんな感じですね。

あとは経験と勘で少しずつ変更してます。

受傷直後は1~2日に1回通院してもらって、1週間位して創が落ち着いたら自宅で自分で処置してもらって週1~2回通院してもらいます。

創部感染の危険がほぼない浅い傷の場合は、処置のやり方を教えて創傷被覆剤を渡して、「1週間たっても治らなかったらまた来てね」と説明して帰します。

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