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キズパワーパッドの正しい使い方

2023.03.14 カテゴリー|湿潤療法

60代の女性

草刈りをしていてカマで左小指を切りました。キズパワーパッドを3日間貼っていたら、小指がすごく腫れて痛くなったので、当院を受診しました。

キズパワーパッドを剥がすと、創の周りの皮膚や皮下組織が壊死して、創の中から悪臭を伴う膿が出てきました。創部の嫌気性菌感染と診断し、通気性のよい被覆剤(プラスモイストDC)で傷を覆って、抗生剤(オーグメンチン配合錠)を処方しました。翌日には痛みも腫れもかなり改善しました。

嫌気性菌とは酸素がない環境で増殖する細菌です。ガス壊疽菌や破傷風菌など致死性の高い細菌が多く含まれます。

湿潤療法のエキスパートである私から言わせると、一般の方がキズパワーパッドを使うのはきれいなすり傷浅いやけどだけにして欲しいです。

切り傷に使うと剥がすときに創が開きます。創が開くので剥がすときに激痛を伴います。

土などで汚染された創に使うと創を密封してしまうため嫌気性菌感染をおこします。

切り傷は普通の絆創膏を貼ってください。

汚染された創は水道水でよく洗ってなるべく早く湿潤療法をやっているクリニックを受診してください。

きれいなすり傷や浅いやけどにキズパワーパッドを使用する際も、貼りっぱなしにしないで毎日入浴時に外して、お風呂のお湯で創を洗ってティッシュなどで水分をふいてから貼り直してください。

キズパワーパッドについてくる説明書を真に受けないでください。たぶんですが、湿潤療法をやったことがない偉い先生が監修したんだと思います。

私が添削しました。こちらを参照にしてください。

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