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手首の外固定で絶対に間違っちゃダメなところ

2021.12.17 カテゴリー|医療機器、器具, 骨折・捻挫の治療

高齢女性に多いコレス骨折(橈骨遠位端骨折)や子供に多い橈骨遠位部若木骨折などに対して、ギプスやシーネで外固定をすることは整形外科医ならよくあります。

手首を外固定する際に絶対に間違っちゃいけないポイントがあります。

それは下の写真のように、指のMP関節が90度以上屈曲できるように巻くことです。

下手くそな整形外科は、ギプスを長く巻きすぎてMP関節まで固定してしまいます。

そうすると骨折は治ってもMP関節が拘縮してしまいグーが握れない手になってしまいます。

拘縮を治すために何ヶ月もリハビリに通ってもらう。

骨折の治療で儲けて、リハビリでも儲ける。

患者さんにはいい迷惑ですが、整形外科は下手くそほど儲かるのです。

 

当院では、外固定してすぐに「痛くてもグーパー運動を必ずしてね。骨は多少曲がってくっついてもほとんど問題ないけど、指が曲がらなくなったら、けつも拭けなくなるからね。」と強く指導します。

なので当院では、シーネを外したあとリハビリが必要になるケースはほとんどありません。

手術のことばかり勉強して、ギプスやシーネなどの保存療法を誰でも出来ると侮ってちゃんと勉強しない整形外科医が多いのよ。

 

ちなみに当院で使っているシーネはイソメディカルN-スプリントです。

ハサミでカットした部分が毛羽立たないのでチクチクしないことと、他のシーネに比べて固まるのが早いという特徴があります。

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