2012.3.27 カテゴリー|湿潤療法
先週、顎から首にかけて火傷を負った3か月の女の子の赤ちゃんが受診しました。
おかあさんが抱っこしているときに誤って、マグカップに入ったお湯をこぼしてしまったそうです。
急いで、近くの皮膚科を受診しました。皮膚科では消毒を受けてハイドロコロイド剤を貼ってもらったようです。
お母さんが恐る恐る皮膚科医師に「アトが残りますか?」と聞いたところ、その皮膚科医から、
「残るに決まっているだろう!」
と言われたそうです。それで心配になり、ネットで調べて、当院を受診しました。
顎から首にかけての浅い2度の熱傷でした。
「湿潤療法できちんと治療すれば、目立つようなアトは残らないと思いますよ。」
と説明したところ、お母さんはとても安心したようです。
念のため毎日通院してもらい、熱傷の状態によって被覆材を変更しながら湿潤療法を続けました。治療開始から6日目できれいに皮膚が出来ました。
今後は、皮膚が乾燥しないようにしばらくワセリンで保湿してもらいます。また、日焼けをすると色素沈着が残ることがあるので、今年の秋ぐらいまでは日焼けさせないように説明しました。
すごくきれいに治ったのですが、デジカメをとることを忘れてしまいまい、画像で見せることができないのが残念です。いつも治ってからデジカメで撮っておくんだったと思うんですよね。