2012.6.20 カテゴリー|トリガーポイント注射
20代の摂食障害で治療中の女性が数年前からある頭痛と背部痛と腰痛で受診しました。
問診と触診により筋筋膜性疼痛症候群と診断し、胸鎖乳突筋、棘下筋、大腰筋にトリガーポイント注射を行いました。
治療の結果、背部痛と腰痛は若干改善しましたが、頭痛は全く改善しませんでした。
そこで胸鎖乳突筋派の注射をやめて、咬筋の圧痛点はトリガーポイント注射をしてみたところ、劇的に頭痛が改善しました。
摂食障害があり、頻繁に嘔吐しているため、咬筋にトリガーポイントができ、それが原因でひどい頭痛になっていたようです。
摂食障害が治らないと、また頭痛が再発すると思われますが、頭痛の原因が分かっただけでも患者さんのストレスが減ったのではないかと思います。
ほとんどの頭痛は頭や首、肩の筋筋膜性疼痛症候群が原因で起こります。
トリガーポイント注射で良くなる可能性が高いです。