2012.8.27 カテゴリー|トリガーポイント注射
30代の男性です。
6年前から左下肢の痺れが出現、その後、右下肢にも痺れが出現しました。某病院の整形外科を受診し、腰椎のMRIを撮りましたが、特に異常を認めず、「梨状筋症候群」ではないかと診断されました。
梨状筋症候群とは、坐骨神経が、臀部の深いところにある梨状筋という筋肉に圧迫されてしびれや痛みが出る疾患です。http://seitailabo.com/chapter1/pain/pain215.html
内服薬などで治療を受けていましたが、症状が改善ないため、3年半前に、某総合病院で、「梨状筋開放術」という手術を受けました。(両臀部に20㎝位の切開を加え、筋肉をよけて、梨状筋を切離して、坐骨神経の圧迫を除去する手術です。)
しかし、痛みもしびれはほとんど変わりませんでした。
インターネットで筋筋膜性疼痛症候群(MPS)http://www.jmps.jp/general/whatsmps について調べて、自分でトリガーポイントを見つけて、2年前に当院を受診しました。
1回のトリガーポイント注射で、痛みとしびれが3分の1まで減りました。
その後も月に2回程度、トリガーポイント注射を続けていて、現在は痺れはほとんどなく、臀部の痛みも、最初の10分の1くらいになっています。
僕は「梨状筋症候群」という病気は、この世に存在しないのではないかと思っています。MPSという疾患があることを知らない医師が、中臀筋や梨状筋のMPSを「梨状筋症候群」と診断しているのだろうと思います。