2012.11.27 カテゴリー|糖質制限
11月27日の湿潤療法の第一人者である夏井先生のHPに「糖質制限と掌蹠膿疱症」についての記事が載りました。
新しい創傷治療 更新履歴
http://www.wound-treatment.jp/title_new.htm
「糖質制限と掌蹠膿疱症」についてのメールです。糖質制限をしただけで,掌蹠膿疱症の症状が消えたそうです。
この方の足の皮疹が、本当に掌蹠膿疱症によるものだったのかどうかは、診察していないのでわかりませんが、糖質制限で良くなったのなら、それはそれでとてもよかったと思います。
当院では掌蹠膿疱症に対して、ビオチン療法を行っています。
ビオチンとはビタミンの一種です。本来は腸内細菌によって生成されるものなので、薬やサプリメントとして摂取する必要がありません。しかし、喫煙や抗生剤の長期投与、便秘などが原因で腸内細菌が乱れると、ビオチンが生成されなくなり、ビオチンが不足して掌蹠膿疱症になると考えられています。
糖質制限をすれば、縄文人と同じ、人間本来の腸内細菌叢を形成することになると思います。その結果、ビオチンが生成されるようになり、掌蹠膿疱症が治ったのかもしれません。
今後は、掌蹠膿疱症の患者さんにも糖質制限を勧めてみます。良くも悪くも結果が出たら報告いたします。