2012.12.17 カテゴリー|トリガーポイント注射
71歳男性
今年1月に急に右下肢に力が入らなくなり、某総合病院を受診しました。椎間板ヘルニアと診断され、2月に手術を受けました。術後、一時的に力が入るようになりましたが、1か月後に再び力が入らなくなり、4月に再手術を受けました。
手術後、力は入るようになりましたが、右臀部から足にかけての痛みが残りました。長く歩くと、痛みがひどくなり、また右足にむくみもありました。
手術をした医師に、痛みが残った理由を尋ねると、
MRIやレントゲン検査を行い、どこにも異常が見つからなかったので、
「リハビリのやりすぎでしょう。どこも悪くないから、2年後にまた来てください」
と言われました。
痛みが残っているのに、医者に見放されたと感じた患者さんは、いろいろ調べて、当院を受診しました。
上の図のように、右小殿筋にトリガーポイントを認めました。
トリガーポイント注射を行った結果、2日間は痛みが軽減しました。
今後、注射を続ければ痛みが軽減できると思います。
痛みの原因はヘルニアではなく、筋肉に出来たトリガーポイントです。
しかし、手術をしても、痛みが残っている患者さんに対して、2年後に来いというのは、何とも無責任な話です。
痛みの原因がわからないので、患者さんの相手をするのが嫌で、逃げたのです。
逃げないで勉強しましょうよ。ネットで簡単に学べますよ!
加茂整形外科 http://www.tvk.ne.jp/~junkamo/
MPS研究会 http://www.jmps.jp/