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手首や肘の骨折に三角巾固定は不用

2013.5.13 カテゴリー|骨折・捻挫の治療

 当院では、上肢の骨折や捻挫や脱臼などの外傷の治療に対して、三角巾を使用していません。

 

 昔は、骨折に対して石膏のギプスを巻いていました。石膏ギプスは非常に重いため、三角巾で吊るさないと支えられませんでした。

 

 しかし、現在使われているプラスチックギプス(シーネ)は、非常に軽いので、三角巾で吊るす必要はありません。

 

 骨折や捻挫の治療の場合、患部に近い関節はしっかり固定しなければいけませんが、それ以外の関節は固定する必要はありません。

 

 むしろ、固定する必要のない関節はどんどん動かしてもらったほうが、血流がよくなり、痛みや浮腫みや腫脹が早期に改善します。

 

 三角巾で固定してしまうと、動かさなくてはいけない関節まで動かさなくなってしまい、治りが悪くなります。

 

 たとえば、手首の骨折をギプスをしてから三角巾で固定してしまうと、動かさないせいで、関係がない肩や肘や首にまで痛みが出てしまうことがあります。

 

 以上の理由から、当院では骨折や捻挫の治療に対して三角巾固定は行っておりません。

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