2013.6.24 カテゴリー|その他
私は漫画が大好きです。
医療漫画もたくさん読みました。
「コウノドリ」は産科医師が主人公です。
ブラックジャックやDrコトーやスパードクターKみたいな、神の手を持つ天才医師ではありません。
(ジャズピアニストという裏の顔を持ちますが)普通の産科医です。
でも、赤ちゃんやお母さんを救うために最善を尽くそうと努力しています。
「出産はさ、結果だから。
仮に僕らの判断が間違いだったとしても、母子ともに無事で何の問題もなければ、誰にも責められることはない。
逆に、僕らの判断に何も落ち度がなくても、母子のどちらかにでも問題が生じた場合、
患者との信頼関係なんてすぐに崩れてしまうよ。」
この主人公の言葉を読んで、大野病院事件のことを思い出しました。
地域医療に懸命に尽くしていた若い産科医が、手術ミスで患者を殺したとして逮捕された事件です。
裁判では、産科医に落ち度がなかったことが認められ、無罪となりました。
産科医は常に、訴訟の危険にさらされています。
でも産科医がいなければ、危険にさらされるのは赤ちゃんとお母さんです。
この漫画をたくさんの人に読んでもらって、産科医に対する共感と理解を深めてもらえればいいなと思います。
福島県立大野病院産科医逮捕事件