2013.6.28 カテゴリー|その他の治療について
こむら返りは専門的には「腓腹筋痙攣(ひふくきんけいれん)」と呼ばれているもので、ふくらはぎのひふく筋や神経が異常な緊張を起こし、筋肉が収縮したまま弛緩しない状態になり、激しい痛みを伴う症状です。
若い人の場合、長時間運動をして、ふくらはぎに疲労物質が蓄積した時などに、こむら返りを起こします。
サッカー選手が試合の後半になって、こむら返りを起こして治療を受ける場面を見たことがあると思います。
年齢とともに睡眠中などに急にこむら返りを起こすことが多くなってきます。
高齢者では慢性の運動不足のために常にひふく筋が緊張した状態にあり、少し足を伸ばしたりふくらはぎを打っただけでもこむら返りを起こしてしまうのです。
激痛とそれに伴う不安のため、睡眠を十分にとれなくなってしまう高齢者もいます。
この高齢者の夜中のこむら返りに対しては、筋弛緩薬のダントリウムが非常によく効きます。
1週間、寝る前にダントリウム(25㎎) 1錠を飲んでもらうだけで、ピタリとこむら返りが止まります。