2013.7.08 カテゴリー|その他
近所の保育園の保育師が仕事中に捻挫をして、当院を受診しました。
仕事中の怪我は労災です。法律でそう決まっています。
なので、労災の申請の手続きが済むまでは自費で診療を受けるように説明しました。
数日後、この保育園の事業主を名乗る人物が当院にねじ込んできました。
「仕事中とはいえ、子供を追いかけていたわけじゃなく、歩いていて勝手に捻挫しただけだから労災じゃない!労基署に確認したら健康保険を使うように言われた」
にわかには信じられない話です。
なぜなら、たとえ昼休みで休憩中でも職場で怪我をした場合は労災になるからです。
仕事中に捻挫したのに、勝手にに捻挫しただけだから労災じゃないなどと労基署がいうとは思えません。
労基署に確認するために、そう言った労基署の担当者の名前を確認したら
「わからない」とのこと。
ますます嘘くさくなってきました。
労災には健康保険は使えないことを何度も説明しましたが、納得しなかったため、直接健康保険組合に電話しました。
電話にでた健康保険組合の担当者も、労基署から健康保険組合に労災ではない理由を連絡してもらわないと健康保険は使えないと説明してくれました。
その結果、「超納得いかねぇ」という顔をして帰っていきました。
そもそも、この保育園の事業主を名乗った人物、名刺を出さないばかりか、自分の氏名さえ名乗っていません。
保育園の事業主と言ったら園長先生でしょ。
保育園の園長先生がこんな非常識な人物とは思えないので、もしかしたら偽物かも。
いや、きっと偽物だな。
今回の捻挫で、万が一、健康保険が使えたとしても、戻ってくるお金は数千円です。
たった数千円のために、今まで何人もの園児や職員を治療をしてもらっている近所の医療機関との関係を悪化させるような馬鹿げたことをわざわざするとは思えません。
うん、偽物だな。保育園の園長をかたるなんて、とんでもない奴だ!