2013.8.29 カテゴリー|その他の治療について
6歳の女の子
ヒップホップダンスを習っていて、しゃがんだ状態から体をひねって立ち上がる時に、左膝がぽきっとなって痛みが出ました。
それ以来、ダンスで同じ動作をすると痛みが出るということで、某総合病院の整形外科を受診。
そこで円盤状半月板と診断され、手術を勧められました。
両親が手術をうけさせたほうがいいかどうか不安になり、当院を受診しました。
私の診断は、膝窩筋の筋筋膜性疼痛症候群でした。
そして、こう説明しました。
「円盤状半月板が痛みの原因ではないので、手術は必要ないと思います。ダンスの時だけ痛みがあり、日常生活では痛くないのであれば、ダンスを休ませれば治ると思います。」
そしてこう続けました。
「もし、自分の娘だったら、手術など受けずに、ダンスを止めさせます。」
しかし両親は、
「本人がダンスをやりたがっているから。」と言って、手術を選択しました。
手術を受けましたが、痛みがとれず。結局ダンスはやめたようです。
私には6歳の子供が、本当に自分に意志でダンスを続けたがっていたとは、到底思えません。
本当はダンスを止めたいのに、親の顔色を見て、親を落胆させないため「続けたい」といっていたのだと思います。
だからダンスの時だけしか痛みが出なかったのでしょう。
あの時ダンスを止めさせていれば、トリガーポイント注射も何もしなくても、自然と治った可能性が高いと思います。