2013.8.30 カテゴリー|医療に関する迷信
「痛み止めは、痛みを抑えるだけで、痛みの原因がなくなるわけではありません」
と説明して、痛み止めを処方する整形外科医が未だにいるようです。
痛みの生理学について、何も勉強してないこと丸出しです。
患者さんの痛みをとることが、整形外科の仕事なのに・・・・・
痛みには痛みの悪循環という現象があります。
強い痛みを我慢していると、自律神経が狂い、患部の血流が悪くなり、痛みがますますひどくなる。
痛みがストレスになり、ストレスが自律神経を狂わせ、患部の血流が悪くなり、痛みがますますひどくなる。
痛みの悪循環に陥ると、痛みの原因そのもの(打撲や捻挫や骨折など)が治っても痛みが続きます。
痛み止めを飲むことで、痛みの悪循環が止まり、痛みそのものが治ります。(重度の慢性疼痛の場合は、それだけでは治らないこともありますが・・・)
実際の臨床でも、痛み止めを飲んだだけで痛みが消えてしまい、その後痛み止めを飲まなくても痛みが再発しない患者さんはたくさんいます。
痛み止めは、単に痛みを抑えているだけではなく、痛みそのものを治すのです。
関連ブログ
痛みの悪循環
https://nishibori-seikei.com/blog/2012/12/post-149.html