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痛みの治療に関しては「信じる者は救われる」?

2013.9.02 カテゴリー|医療に関する迷信

痛みにはプラセボ効果が効きやすいと言われています。

プラセボ効果とは、まったく有効成分が入っていないニセの薬(プラセボ)を「痛みによく効く薬です。」と説明して、飲ませると本当に痛みがとれてしまうことを言います。

「この薬はよく効く」という思い込みによって、痛みそのものが楽になってしまうのです。

 

痛みとは、心理的状況で強くも弱くもなります。

例えば、サッカーのゴン中山選手は、試合中に骨折していたのに、試合が終わるまで痛みに気が付きませんでした。

試合にものすごく集中していたので、痛みを感じなかったのです。

逆に、たいしたことない痛みでも、一日中痛みのことばかり考えていたら、どんどん痛みが悪化していきます。

 

「この薬を飲めばよくなる」という安心感が、心理的状況を改善し痛みを楽にするのです。

前回のブログに書いたような「痛み止めは、痛みを抑えるだけで、痛みの原因がなくなるわけではありません」なんてことを言って、痛み止めを出したら、プラセボ効果が効かなくなってしまいます。なので、そういう意味でもこのような説明はダメです。

 

プラセボ効果は、飲み薬だけじゃなく、注射や手術でも発揮されます。

腰痛の患者さんに対し手術をしたふりだけして、実際は皮膚を切開して縫っただけでも、7割の人の腰痛が楽になったという米国の報告もあります。

「この先生はテレビにも出ている有名な先生だから、手術してもらえばきっと良くなる」と信じていれば、たとえ手術自体が意味のないものであっても痛みは楽になるのです。

 

当院にくる患者さんでも、知人から「にしぼり整形外科で注射してもらえばすぐに良くなる」と聞かされて来院した患者さんは、他の患者さんに比べて、注射が効く確率が明らかに高いです。

これもプラセボ効果です。

 

「この先生に治療してもらえばよくなる」と信じることで、治療の効果は格段にアップします。

 

まさに「信じる者は救われる」なのです。

 

関連ブログ

プラセボ効果とは

https://nishibori-seikei.com/blog/2013/06/post-279.html

痛み止めは痛みを抑えるだけじゃないからね

https://nishibori-seikei.com/blog/2013/08/post-320.html

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