2014.1.28 カテゴリー|その他
新聞やテレビでは月に1回くらい世論調査を発表していますよね。「原発再稼働に賛成か?」とか「靖国神社参拝について賛成か?」とか「消費税増税に賛成か?」とかね。でも世論調査ってのは一般の方を対象に行っていますよね。その中の多くの方は原発の仕組みとか靖国神社の歴史とか政府の財務状況とかについて詳しく知らない人だと思うのです。もちろん僕もそうです。もし僕のところに世論調査が来たら、良くわからないけどイメージだけで反対や賛成と答えるはずです。イメージだけの答えをたくさん集めることに意味があるのでしょうか?
たとえば、「キズに消毒は必要か?」という質問があったとします。このブログをよく読んでいて湿潤療法に詳しい方なら「必要ない!」と答えるでしょうが、湿潤療法について知らない人は、全員「必要!」と答えると思います。おそらく「消毒が必要!」と答える人が大多数を占めることでしょう。医学的にも科学的にも創に対して消毒は有害無益なのに、「世論調査で消毒が必要という意見が大多数だから、消毒をしなくてはいけない!」となってしまう可能性があります。間違いなのに正しいことになってしまいます。これってちょっと怖いですよね。
世論調査の結果なんてのはあまり意味がないので、マスコミが世論調査の結果を盾に政府に政策の方針転換を迫るなんてのは、間違いだと思うのです。