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浸出液の量やキズの状態で創傷被覆材を変更することがポイント

2014.3.11 カテゴリー|湿潤療法

 60代の女性

 脱衣所でよろけて大腿部をストーブに押し付けてしまいジュッと肉が焼ける音がして受傷しました。翌日当院を受診しました。

 

 初診時 太ももに10×20㎝のヤケドを認めました。ヤケドの表面に焦げた皮膚がくっついていたので、やさしく除去してハイドロコロイドで覆いました。

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 治療開始1日後 焦げた皮膚はきれいになくなりました。まだ浸出液が少なかったので再度ハイドロコロイドで覆いました。

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 治療開始3日後 浸出液がかなり増えてきたので、吸収力が高いモイスキンパッドを自宅で自分で交換してもらうことにしました。

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 治療開始8日後 上皮化が進み浸出液が減ってきたので、自宅でプラスモイストを交換してもらうことにしました。

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  治療開始11日後 上皮化がほぼ終了し、浸出液がほとんどなくなったため自宅でハイドロコロイドを交換してもらうことにしました。

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 治療開始15日後 きれいに治りました。

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 湿潤療法においては、浸出液の量やキズの状態を見ながら、適切な創傷被覆材に変更するのがポイントです。

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