2014.5.20 カテゴリー|トリガーポイント注射
仕事は運動ではなく労働です。
腰痛や肩こりの患者さんに原因を聞かれ、「疲労や運動不足や精神的ストレスなどが原因です。」と答えると、「俺は仕事をたくさんしているから運動不足はないな。」と答える患者さんがいます。でも仕事は運動ではなく労働です。
運動と労働は何が違うのでしょう。労働は基本的に同じ動作を繰り返すことが多いので、常に同じ筋肉ばかりに負担がかかってしまいます。その結果、その筋肉が痛くなってきます。また労働には精神的ストレスが伴います。精神的ストレスは痛みを強くします。
仕事が楽しくてしょうがないからストレスは感じないという方も稀にいますが、たいていの人は仕事にストレスを感じているはずです。私だって、整形外科医という職業が好きで楽しんで働いていますが、やっぱり休みが恋しいです。休みの日に家族と過ごしたり、ゴルフに行ったりした方が仕事よりずっと楽しいです。それはやはり、いくら楽しくても仕事にストレスを感じているからです。
運動で、普段仕事に使っていない筋肉を使うことで、筋肉のバランスが整い、痛みが軽くなります。また、何と言っても運動することでストレスが解消されます。その精神的効果は絶大です。
まあでも、運動しなくちゃいけないと思い込んで、痛いのに無理に運動して、余計痛みと精神的ストレスをため込んでは逆効果です。運動の目的はあくまでストレス解消です。運動で余計ストレスがたまるようならやめたほうがいいです。