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「糖尿病患者は嘘つきだ」と言っていた教授

2014.5.20 カテゴリー|糖質制限

私が大学で臨床実習を受けた糖尿病専門の教授はよく「糖尿病の患者は嘘つきだ」と学生に対して言っていました。

「糖尿病が治らないのは患者が食事療法をきちんと守らないからだ。それなのに守っていると嘘をつく。」

 

で、私もずっとそのように思っていました。整形外科なので、今まで何度も糖尿病患者さんの足の切断をしてきました。そのたびに、「この人は医師の指示を守れない嘘つきなので、足が無くなっても自業自得だ」と思っていました。

 

でも、糖質制限と出会って、この考えが間違いであることを知りました。つらい食事療法を守っても、そもそも食事療法が間違っていたのだから、治るはずがなかったのです。足を切断された患者さんは、嘘つきでも自業自得でもなく、間違った治療の犠牲者だったのです。

 

現在も間違った食事療法のせいで、足の切断や人工透析になってしまう患者さんがたくさんいます。糖質制限は20年後の安全性が確立されていないと言われますが、現在の食事療法の20年後は安全どころか、足の切断、失明、人工透析などの危険性が極めて高いことが臨床データーとして確立されていると思います。糖尿病の患者さんが自ら調べ考えて、自ら糖質制限を選択されることを願います。

 

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