2014.6.03 カテゴリー|その他
先日、笠間医師会総会に出席しました。その席で、茨城県立こころの医療センターのセンター長の土井先生が興味深いデータを示されました。
なんと、人口10万人当たりの医師数が多く、一人当たりの医療費が高い自治体ほど健康寿命が短い傾向があるというのです。
私が住む茨城県は、人口当たりの医師数は全国でビリから2位(ちなみに1位は埼玉県)、一人当たりの医療費は全国で下から6位ですが、健康寿命は全国4位です。
医療が充実しているところほど健康寿命が短いということです。医療者として、かなりショッキングなデータです。
ではなぜ、医療が充実しているところほど健康寿命が短いのでしょう。
土井先生は、現在の標準治療では「睡眠呼吸障害」という重大な病気の診断と治療が出来ていないからだと説明されていました。
それもひとつの要因だとは思いますが、それだけではこのショッキングなデータを説明できないと思います。私は、現在の標準治療は平均寿命を延ばすためのものであって、健康寿命を延ばすためのものではないことが原因だと考えています。じゃあどうすればよいかと言われてもよくわかりませんけどね。
ピンピンコロリと死にたいなら、なるべく医者にかからない方がいいってことかな。