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病院でもらった湿布は人にあげてはいけません。

2014.7.30 カテゴリー|その他の治療について

70代の男性

 

 肩こりがひどくて、近所のおばちゃんにもらった湿布を貼ったら、かぶれてしまったと当院を受診しました。モーラステープによる日光過敏性皮膚炎でした。

 

 モーラステープは非常に良く効く湿布なので私もよく処方しますが、日光が当たるところに貼ると、ヤケドのように皮膚がただれる日光過敏性皮膚炎になることがよくあります。なので、私も含め医師は、肩や肘や手首など日光があたるところの痛みに対してはモーラステープを極力処方しないようにしています。

 

 病院やクリニックで処方してもらった薬を、自分以外の人にあげる行為は、非常に危険なので薬事法で禁止されています。それは湿布であっても同じです。家族にもあげてはいけないことになっています。

 

 今回の患者さんは軽い日光過敏症だったので、ステロイド軟こうだけで治ると思いますが、場合によっては深いヤケドのように皮膚が著しくただれてしまうこともあります。その場合、醜い傷跡が残ることもあります。たとえ親切心からくる行為であっても、病院でもらって湿布は人にあげてはいけません。

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