2015.4.13 カテゴリー|湿潤療法
今朝の夏井先生のウェブサイトに載っていた記事「○○大学附属病院皮膚科のあほ医者とのバトル」から
http://www.wound-treatment.jp/new.htm#0413-06:00-17
要するに、大学病院で皮膚潰瘍に対して古い間違った治療を受けていた患者さんが、内科医院でこっそり湿潤療法を受けて、すごくうまく治ったという話です。
大学病院の皮膚科の先生はきっと、自分たちの治療でうまく治ったと思っているはずです。その結果、今後はより自信を持って、この古い間違った治療を続けていくことになるでしょう。恐ろしいことです。
この患者さんが、実は湿潤療法で治ったことを大学病院の医師に告げていれば、大学病院に湿潤療法が広まるきっかけになったかもしれません。しかし、本当のことを告げれば、医師のプライドを傷つけ、怒りを買い、大学病院に通いづらくなる可能性があります。がんの治療で大学病院に通わなければいけない以上、そんなリスクを負えるはずがありません。
患者さんから「本当のことを話したら怒られるかも」と思われていたら、とても残念なことです。大事なことを内緒にされていたら、うまく治せるものもうまく治せません。患者さんから「この先生なら何でも話せる」と思われるようにするには、やはり信頼関係を築けるかどうかが大切なんだろうなと思います。