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寝酒はアルコール依存症の入り口

2017.4.03 カテゴリー|その他

 不眠に関するアンケートの結果、日本人は不眠の対策として「寝酒をする」がトップでした。しかも全体の3割を占め、他国の1~2割と比べて高い数値となっています。日本には「病院に行って睡眠薬をもらうには抵抗がある。お酒の力を利用して何とか寝てしまおう。」という風潮があるようです。しかし、これは非常に怖い間違った風潮であると、アルコール依存症の専門家は警鐘を鳴らしています。
 
 お酒には確かに入眠促進効果があります。しかし、お酒を飲んでぐっすり眠っていたのに、明け方に急に目がさめてそれきり眠れなくなってしまった。という経験がある方も多いかと思います。アルコールには眠りを浅くしてしまう作用もあるため、お酒を飲むとかえって睡眠の時間も質も大きく低下してしまうのです。
 
 さらに寝酒が良くないのは、アルコールには「耐性」があることです。毎日寝酒を続けると、少量のアルコールでは眠れなくなります。今までと同じ摂取量では足らなくなるので、寝酒の量がますます増えていきます。眠れないから寝酒を飲む。寝酒を飲んでも眠れないから、ますます大量に飲む。それを続けていくと最後にはアルコール依存症になってしまいます。
 
 アルコール依存症は非常に怖い病気です。アルコール依存症の患者さんには、みんなが普通に飲んでいるお酒が覚せい剤と同じように作用します。アルコールが切れると禁断症状が出るため、また飲んでしまいます。そして、覚せい剤と同じように、幻聴や幻視、妄想などが出現し家族や周りの人たちに危害を加えてしまうこともあります。自分でお酒をやめることは不可能になり、専門医による治療が必要になります。入院して専門医による治療を受けても、断酒に成功する確率は2割くらいといわれています。次の4項目のうち2項目以上に当てはまる人はアルコール依存症の可能性大です。精神科または心療内科を受診しましょう。
 
① あなたは今までに、飲酒を減らさなければいけないと思ったことがありますか?
② あなたは今までに、飲酒を批判されて、腹が立ったり苛立ったことがありますか?
③ あなたは今までに、飲酒に後ろめたい気持ちや罪悪感を持ったことがありますか?
④ あなたは今までに、朝酒や迎え酒を飲んだことがありますか?
 
 寝酒を続けると、アルコール依存症になってしまいます。眠れないときは医師に睡眠薬を処方してもらいましょう。そのほうがずっと体にとって安全なのです。
 

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