2017.7.04 カテゴリー|トリガーポイント注射
中学校3年生のバレー部員
3月はじめにバレーボールの練習中、着地したときに左膝をひねって受傷しました。
近くの整形外科で半月板損傷と診断され、ヒアルロン酸の注射を数回受けて良くならないため手術を勧められました。
4月中旬に当院を受診しました。
松葉杖をついて診察室に入ってきて、最後の大会が近いので手術はしたくない、と訴えました。
膝の裏を中心に大腿後面からふくらはぎにかけてトリガーポイントを認めました。
トリガーポイント注射を打ちながら
「痛みは半月板が原因でなく、筋肉を伸ばしたことが原因です。注射をすれば良くなります。松葉杖をついていると筋力が低下して、復帰に時間がかかるから、痛くない範囲で体重をかけて歩きましょう。」
と説明しました。
その後週2回程度通院してもらい。
1週間後にはサーブ練習ができるようになりました。
2週間後にはレシーブ練習ができるようになりました。
3週間後にはスパイクが打てるようになりました。
4週間後には修学旅行に参加しました。
6週間後にはレギュラーを取り返しました。
8週間後には市総体に出場し準優勝しました。
10週間後の県南大会には負けてしまいましたが、高校に行ってもバレーボールを続けると目を輝かしていました。
半月板損傷と診断されている痛みのほとんどが膝周辺の筋痛症だと思います。
なぜなら半月板には神経がないので切れていても痛みを感じないからです。