2012.8.31 カテゴリー|その他の治療について
今週も「ふれラジいばらき金曜日」にメッセージを送りました。
メッセージテーマは「〇〇にひとこと言いたい」でした。
ラジオネーム ぼりぼりぼりいいいいいいいいいいい
今さん 梅島さん こんにちは
僕は整形外科の開業医です。
整形外科医の立場として、皆さんにひとこと言いたい。
「手や足を切って、出血したときに、止血のために、心臓に近い部分を強く縛る方法は、間違いで、かえって出血をひどくすので、やらないでください」
止血のために、キズより心臓に近い部分を縛ると、静脈だけ止めて、動脈は止められないので、ほとんどの場合、出血がひどくなります。
そこで、動脈も止めるほど、さらにきつく縛ると、今度は、神経や筋肉などの重要な臓器が死んでしまいます。
そのあと、縛った部分を開放するときに、死んだ筋肉から、ミオグロビンやカリウムなどの物質が一気に流れ込み、心臓が止まったり、腎臓がダメになったりする場合もあります。
怪我をして出血しているときの正しい止血方法は、出血している部位をタオルなどで直接圧迫して、心臓より高くすることです。
この方法で、ほとんどの出血は止まります。
と、たまには真面目なメッセージを送ってみました。