2013.1.18 カテゴリー|その他の治療について
80歳女性
3年前から左手にしびれと痛みがあり、近所の整形外科で頸椎が悪いと言われ、牽引や電気治療を受けていましたが、全然よくならないので、5か月前に当院を受診しました。
診察の結果、母指球筋の萎縮もある典型的な手根管症候群でした。
ケナコルトによる正中神経ブロックで、しびれや痛みはかなり改善しましたが、本人と家族の希望もあり、手術をすることになりました。
手術は、外来で局所麻酔で行いました。
手のひらに約2㎝の切開を加えて、皮下組織を分け、正中神経を圧迫している横手根靭帯を切開しました。
神経の圧迫がなくなったことを肉眼で確認し、創の中にドレーンを留置して皮膚を縫合して終了しました。
手術時間は約10分です。上の写真は手術翌日の創の状態です。
経過は良好です。