2013.2.06 カテゴリー|その他の治療について
先月15日に、自民党税制調査会がまとめた来年度税制改正の素案で「たばこ税増税」が見送られました。
http://www.asahi.com/politics/update/0115/TKY201301150378.html
とてもがっかりしました。
当院に禁煙治療にくる患者さんの9割は、中学生や高校生など20歳になる以前に喫煙を始めています。逆に言えば、分別がつくいい大人になってから、体に悪いとわかっているタバコに手を出す人はほとんどいないということです。
未成年者がたばこを吸ってはいけないことは、誰でも知っています。タバコは脳の発達を阻害するからです。でも、中学生や高校生は、ダメと言われるとかえって、やってみたくなる年頃です。上からダメと言われれば言われるほど、タバコを吸ってみたくなります。
これを防ぐには、タバコの値段を上げるしかありません。1箱が1000円以上したら、さすがにタバコを買うことをためらうでしょう。今の中高生は、携帯やゲーム、遊戯王など、お金を使う先がたくさんあるので、1000円もするタバコを買う余裕はありません。
(親が何万円も小遣いをあげていれば別ですが・・・まあでも、そういうバカ親に育てられた子供は、どうせロクデナシにしか育たないから、どうでもいいです。)
タバコの煙は有毒ガスです。政府にはJTなどの既得権益を守ることより、国民の健康を第一に考えてもらいたいものです。