2013.2.14 カテゴリー|トリガーポイント注射
80歳男性
畑仕事中に腰がキアッとしてから、腰痛が出現しました。レントゲン上、特に異常を認めませんでした。痛み止めの薬やトリガーポイント注射で治療を行いましたが、3週間たっても痛みが取れませんでした。
しかし、3週間を過ぎたある日、転倒して右手首を骨折したことを境に、腰痛はほとんどなくなりました。そのあと、右手首の痛みがなくなっても腰痛は再発していません。
痛みは脳で感じます。なので、心の状態が痛みと大きく関与します。この方は、生まれて80年間、腰痛になったことがなく、生まれて初めての腰痛に「このまま死ぬまで治らないのではないか?」と大きな不安を感じていました。不安が痛みを悪化させ、さらに不安になるという「痛みの悪循環」に陥ってしまったのです。しかし、転倒をして右手首にもっと大きな痛みが出現したことで、痛みの焦点が手首に移り、「痛みの悪循環」が止まったのです。
「痛みは気から」なのです。